MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
新極真会ニュース
ホーム > ニュース > ニュース > 新極真会ニュース > 鈴木未紘が藤原桃萌を制し、3連覇で連勝記録更新底知れぬ〝2周目〟の幕開け

鈴木未紘が藤原桃萌を制し、3連覇で連勝記録更新底知れぬ〝2周目〟の幕開け

2025.12.19
新極真会ニュース

心・技・体、どこを取っても寸分の隙も見られぬ優勝だった。
準決勝、決勝の「4強対決」がいずれも最終延長までもつれた前回大会とは対照的に、
鈴木未紘は網川来夢との準決勝、藤原桃萌との決勝をともに本戦決着で制し、
大会3連覇を達成。
「3年以上無敗」という数字がひとり歩きを始めた連続優勝記録を、
またひとつ更新した。

伝説の始まりは、2022年の第54回全日本大会。
前年に敗れていた久保田千尋を下して初優勝を飾ると、
第8回JFKO全日本大会軽重量級、第13回世界大会、
第9回JFKO全日本大会重量級、第1回KCC、
第56回全日本大会、第1回WFKO世界大会重量級を無敗で駆け抜け、
史上最年少記録となる19歳でのグランドスラムを達成した。

第54回全日本大会では、過去に一般部で敗れたすべての相手にリベンジを果たし、
KCCやWFKO世界大会では、ブリジタ・グスタイタイテをはじめとする
強豪海外勢にも勝利。
必然的に目標やモチベーションを他者に求めることはできなくなり、
自分自身と向き合う中で、相対ではなく絶対の強さを追求していった。

今大会最大のモチベーションは、
昨年の自分自身へのリベンジ
大目標だったKCCを制したことで、
心のどこかに甘さが出て、大会前は自分を追い込み切れていなかった
と、優勝してもなお反省を口にした昨年の全日本大会は、
鈴木の心に引っかかりを残していた。

今大会は初戦こそ延長までもつれたが、
尻上がりに調子を上げ、三回戦から準決勝までの3試合を
いずれも本戦5-0で突破。
決勝で対峙したのは、昨年だけで3度、激闘を繰り広げた藤原桃萌だった。

藤原もまた、

5月のWFKO世界大会は気持ちで負けてしまったところがあったので、
今回は稽古のきつい場面で出し切ることを意識した

と語り、鈴木と同様に日々、自身に打ち克つことでレベルアップを図った。
準決勝では第13回世界大会で敗れていた目代結菜にリベンジを果たし、
初のファイナル進出を決めた。

互いに一歩も譲らず、延長以降も試合場の中央で激しく打ち合うのが
過去のこの対戦の特徴だったが、
今回はポジション取りや攻撃の選択肢の幅の広さなど、
鈴木がテクニックで藤原をシャットアウト。
同カード初の本戦決着となる4-0の判定で、
鈴木が大会3連覇を達成した。

強靭な心と体に技術が上乗せされ、
もうひとつ上のステージへ到達した印象の絶対女王。
世界大会連覇へ向けてがんばっていきたい
と、晴れやかな表情で2年後を見据えた。

悲壮感を感じさせず、おおらかさをまとった姿は、
鈴木の底知れぬ強さをいっそう際立たせる。
「圧巻」と「笑顔」をもって、グランドスラムの〝2周目〟が幕を開けた。


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ