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フルコンタクト空手競技の世界進展が本格化する2018年

2017.12.25
代表メッセージ

今年最後のニュースレターとなりました。 私は年内最後の海外出張となったインドから日本に帰国致しました。街中ではクリスマスソングが流れ、いよいよ一年の終わりを実感します。皆さんも慌ただしい年の瀬を過ごされていることと思います。

先日、極真世界連合(KWU)が主催する世界大会にWKO副会長クーン・シャレンベルグ師範の引率のもと、ヨーロッパを中心とする選手団が出場し、非常に優秀な成績を収められたとの報告を受けました。戦った選手やコーチ、審判として参加した皆さんの力の結集に心からの尊敬と感謝の意を表します。他団体が主催する大会は何かと勝手の違うこともあったかと思いますが、自分の力を信じてよく戦い抜いてくれました。また、このような素晴らしい戦いの場、交流の場を提供してくださったKWUの共同代表の皆様にも心からの感謝を申し上げ、大会を支えられた関係各位に敬意を表します。ありがとうございました。

今年一年を振り返れば、7月の世界ウエイト制大会で皆さんとお目にかかったカザフスタンの地を一番に思い出します。各地区を代表する強豪選手の激闘や組織の未来を真剣に考えて意見を重ね合った会議。市街地を離れて空気の澄みきったなかで空手に没頭したセミナー稽古や共に味わった美味しい食事。そして何気なく交わした会話や笑顔。どれも鮮明に脳裏に焼き付いています。ただ、残念なのはそのカザフスタンで元気な姿を見せてくれたカルマジン支部長の急逝。今頃、天国で道着に袖を通して稽古に精を出し、気を吐いていることでしょう。

今年も世界各地からたくさんのお招きを頂き、スケジュールの許す限り皆さんのもとに文字通り「飛んでいき」、思い出深い貴重な時間をご一緒させて頂きました。たくさんの温かいおもてなしの数々に感謝が止みません。私たち新極真会は、先日、マグダリン支部長が組織するレユニオンの新参をもって95の国と地域が加盟する国際団体に昇華して参りました。目標の100ヵ国も目前です。
近年、アジア地区はスジョト理事が主体となって急速に組織の広がりを見せました。その象徴的な事象がインドの急進です。とにかく人々のエネルギーが強いです。今回、新体制となって初めてインドを訪問しましたが、アシャラフ国代表を中心に、団体の垣根を超えて様々な空手家がセミナーや大会にご参集される様子をみて、着実な組織の拡がりを確信しました。
私たち、新極真会は関係者が一丸となって組織が拡がる努力を重ねて参りました。それは何かを意図して「拡げる」のではなく、自然に仲間が集まってくるような「拡がる」組織であることに全力を投じる。拡がりのある組織、拡がりのある自分自身でありたいと一途に努力して来ました。何事にも正直にまっすぐ。掲げた目標からぶれることなく正々堂々と。仲間の輪や友情を大切にしつつ極真空手の創始者である大山総裁の教えに発展的な忠実さをもって突き進んで来ました。私たちはこれからもなお、拡がりのある組織や自分自身で在れるよう、日々の稽古を軸に精進して参りましょう。

さて、来年からは私たちが信奉するフルコンタクト競技の世界進展が本格化します。すでに皆さんにご案内しているように、第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会が来年5月に大阪で開催されます。その先には2019年の第12回全世界空手道選手権大会、さらに2020年の第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会へと続きます。私たちは世界レベルでもフルコンタクトの幹事的役割を担い、空手の中でも独自性の高いフルコンタクト空手競技の世界標準化を急ぎたいと考えます。
そうした意味でも、来年5月の国際大会には、各地区の事情が許す限り多くの選手に参加をして頂きたいと願います。これは選手に限ったことではなく、審判としての支部長の参加、運営や組織編成上の各国役員の参加など様々な形で大阪に集って頂きたいと願います。これはフルコンタクト空手競技を標準化する世界的な第一歩であり、それは独自性と世界的な拡がりを空手界のみならず様々な国際スポーツ競技団体に存在を示す巨歩としなければなりません。そのためにも、フルコンタクト空手に携わる全ての方々の参加をお願い致します。

最後になりますが、こうしたフルコンタクト空手競技の標準化という世界潮流、そして最強最大の武道団体を目指すという新極真会のアイデンティティ、この両輪のバランスをうまく舵取りし、様々なフルコンタクト空手団体と協調しながら未来に向かって真っ直ぐ、そして確実に前進して参りましょう。

今年一年の皆さんのご協力とご尽力に感謝をし、来たる2018年が皆さんにとって健康で笑顔溢れる一年でありますように祈念して、今年最後の挨拶とさせて頂きます。心を込めてありがとうございました。
メリークリスマス、そしてハッピーニューイヤー。押忍

新極真会代表 
緑健児


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