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世界大会のはじまり

2023.08.01
新極真会ニュース

 いつも新極真会の活動にご協力ありがとうございます。日本の夏は例年以上に暑く、地球温暖化の影響を肌で感じます。また、脱コロナと円安の影響で、東京や大阪、京都といった観光名所は多くの外国人観光客で大変賑わい、活気に満ちあふれています 。

 国際間の往来も盛んになり、私もコロナパンデミックが顕在化する直前の2020年2月にグアムキャンプに出席してから、昨年9月の世界ウエイト制大会を除いて、初めてとなる海外支部の行事に出席してきました。シンガポール支部が新極真会に加盟して10周年の記念式典です。思えば、このシンガポールの加盟はとても印象深く、2010年のポーランドの加盟に続く大型移籍のひとつでした。この祝宴は国代表のパトリック・テオ師範やキム・ボン・リー師範が中心となって歴史を映像で振り返りながら、功労者に敬意と感謝を表する記念の盾を送り、同志と共に今に立つ喜びを分かち合っていました。そして、稽古もともにして清々しい汗を吹かせてまいりました。思えば、この10年間で新極真会の加盟支部数は国と地域の数の増加に比例して、急激に増加しています。この催事は新極真会の成長を実感させてくれました。シンガポール支部の皆さま、おめでとうございます。そして、お招きありがとうございました。

 フルコンタクト空手界では、国内各地区の競技会も本格的に再開し、その象徴として7月22日、23日に東京体育館で開催したカラテドリームフェスティバル2023全国大会には、組手と型の競技種目を年齢別・体重別・性別・練度別に細分化した172階級に、日本全国から本大会史上最多の、のべ3,127名の競技選手が集い、両日でのべ約3万人の来場者がありました。このフルコンタクト空手界最大級のメガ・イベントの成功は、今秋に開催される第13回全世界大会に向けて大きな弾みとなりました。

 このドリームフェスティバルでは世界大会で初めて導入される型部門の日本代表選抜を行いました。この選抜階級の試合場周りでは、出場選手たちがそれぞれの稽古の成果をもちより、入念に身体をほぐしながら試合に備えていきます。ミットの打撃音や気合、そしてタイマーなどの電子音が交錯する組手の準備会場とは明らかに異なる緊張感が漂っています。静寂のなかに、衣擦れの音。踏みしめる運足の音に裂ぱくの気合。型が究まる緊迫感は、フルコンタクト空手の新しい魅力でしょう。今から世界の強豪が集う、決戦当日が楽しみです。

 本大会に合わせて、ヨーロッパ地区から新世代のリーダーとして期待が寄せられるレミギシュ・カラピンスキー委員長とミカエル・ソデルクヴィスト副委員長が来日し、世界最大級のフルコンタクト空手選手権を視察していただきました。両師範は会場に入るや否や、長旅の疲れも見せずに、アリーナに降り立ち、試合場脇まで行って試合を観戦し、審判団を労い、選手の熱戦に温かい拍手を送ってくれました。こうした両師範の行動力に、今後のヨーロッパの一層の発展を感じました。
 両師範の来日目的は、第13回世界大会のトーナメント編成会議へのご出席でした。日本で開催する主要大会は、開催日の約2か月前までにはトーナメントを確定させ、出場選手にしっかりと試合に向けた準備ができる流れをとっています。また、トーナメントの編成は、各選手の戦績をもとにしてシード評価をし、公明公正かつ、迅速丁寧に行います。こうした編成を、両師範と共同で作業できたことはとても有意義であり、同時に日本とヨーロッパの変わらない友好関係を一層深めることができました。

 両師範のご出席に心から感謝を申し上げます。間もなく、トーナメントが発表されますので、選手の皆さんは心してお待ちください。
 さて、新極真会はこの世界大会(体重無差別)の開催年を基軸とする4年の活動周期をもって組織の活動を展開しています。この世界大会に合わせて、国際会議や稽古セミナーが開催されます。総会では、役員改選が行われ、世界各地区の新役員が発表されます。日本地区でも役員改選選挙が行われ、これまでの反省と未来への希望を胸に心機一転、新しい歩みを進めてまいります。

 最後になりますが、混とんとする国際情勢は依然として長期化しています。このニュースレター前号でお話しましたように、一日も早く、紛争の鎮静化、平和な日々の再来を期待しています。ロシアやベラルーシの空手家の皆さん、稽古や競技の継続をSNSで拝見します。空手家の絆を信じて、今、自分たちにできることを精一杯、コツコツと行うことで、再会の日の訪れを静かに待ちましょう。ともに、辛抱の日々を耐え忍んでまいりましょう。
来る、10月の世界大会では、押忍の精神で結ばれる世界中の同志の想いを胸に秘めて、選手は精一杯の稽古をして戦い、私たち関係者は最高の大会にするように知恵を絞って、全力を尽くして頑張っていきましょう。押忍。

新極真会
代表 緑健児


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