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緑健児:フルコンタクト空手界の大同団結と新極真会の使命

2024.06.02
新極真会ニュース

4月26日は極真空手の創始者である大山倍達総裁の命日でした。
突然の大山総裁の訃報を受けたあの日、事実と信じられないまま、棺の中で静かに休まれている大山総裁の元に飛んでいきました。言葉にできない喪失感や悲しみに暮れたものでした。総裁が眠る棺を総本部道場から霊柩車にお送りするとき、私もその棺に手を添えさせていただきましたが、その掌で感じた重みを今でも忘れられません。
あの悲しみから、早いもので30年が経ちました。春の陽光と爽やかな風が吹く東京。文京区の護国寺に眠る大山総裁の元を訪ね、お墓をきれいにしてお水で浸し、色とりどりのお花を手向けました。お線香の香りと、あの日、掌に感じた棺の重みを感じながら静かに手を合わせ目を閉じ、「大山総裁、ありがとうございます。世界中の支部長たちと手を携えてがんばっていきます」と。
3月に突然の死を迎えた長崎支部の山田政彦師範、南米ボリビアのミランダ・オヨス師範も大山総裁の元に還り、天国で基本稽古で汗していることを想像しながら護国寺を後にしました。

さて、新極真会ではビッグトーナメントが目白押しとなりました。
来年5月31日、6月1日に東京・有明で開催される第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会に向けた地区予選が活況です。
つい先日、第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会(5月25,26日)が大阪で開催され、日本代表選手が確定いたしました。
364の流派団体から375名の選手が集って覇を競う戦いは、極めてハイレベルなトーナメントです。また、同日に全ヨーロッパ選手権もスペイン(ペドロ・ソリアーノ国代表)で開催され、同様に第一次選抜戦が展開されたとの報告を受けました。伝統と格式のある本大会。約四半世紀に渡ってヨーロッパ選手権を制し、昨年の世界選手権大会で見事準優勝に輝いたヴァレリー・ディミトロフ選手の引退後、若手の登場やジョージアの躍進など新しい時代の芽吹きを感じました。そんな中、世界大会で悔しい敗北を喫したエヴェンタス・グザウスカス選手が見事重量級を制したと聞き、とても嬉しく感じています。勝ち続けることの難しさを感じ、偉大なヴァレリー選手の引退に学ぶ。たくさんの壁を乗り越えた勝利だと思います。これからの世界戦での活躍を楽しみにしています。

先に述べました第1回全世界フルコンタクト空手道選手権は、私たちの空手がオリンピック競技として世界から認めてもらうためのフラッグシップとなる大会であり、WKOが主催する第8回全世界ウエイト制空手道選手権も兼ねるという構成です。元来、私たちの大会でありますが、フルコンタクト空手界団結という大義のために、その先導役としての滅私奉献、全面協力とさせていただきます。

世界各地で選抜戦が活況と思いますが、運営する皆さんや参加する選手の皆さんにはこのような大義を意に留めて、一人でも多く、新極真会の選手が本大会に参戦してくれることを期待しています。

次に、ドリームフェスティバル2024国際大会も7月20,21日に東京体育館で開催されます。国際大会としては2018年以来、実に6年ぶりの大会です。すでにエントリーは締め切られており、3600名以上の競技選手数と予想されています。このスケール感はフルコンタクト空手界では世界最大となり、空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズが7月21日に併催されることからも世界的に極めて注目度の高い、新極真会の存在感が際立つフェスティバルとなりそうです。
参加される皆さんは、精一杯稽古を積んで悔いのない、空手母国での戦いに挑んでください。皆さんにお目にかかるのを楽しみにしています。

最後になりますが、ウクライナ問題に象徴される国際紛争によって、世界中の辛抱の時間が長期化しています。ウクライナの皆さんの被害や恐怖は甚大です。一方でロシアの空手家の辛抱も理解しています。私たちは一日も早い平和な国際社会が再来することを祈念しております、と同時にいかなる戦争にも反対し、武道空手の振興を通じて世界平和への貢献を実現したいと願っています。

今月も皆さん、力を合わせてがんばっていきましょう!
押忍。

新極真会
代表 緑健児


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