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国境を越えて歴戦の猛者や指導者が集結 WKO昇段審査会

2025.06.02
新極真会ニュース

2025年6月2日、ドーム有明ヘッドクォーターにおいて2025年WKO昇段審査会が開催された。『FULLCONTACT KARATE EXPO 2025』の翌日に実施された今回の審査会には、世界各国から60人の受審者が参加。積み上げてきた稽古の成果を存分に発揮した。

国境を越えて集った受審者の中には、第12回世界大会準Vのインガ・ミクスタイテ四段、第11回世界大会3位・ルーカス・クビリウス参段も名を連ねた。日本からは佐野英雄四段、内藤健太四段、深谷忠四段といった最前線で選手育成を行なう支部長も受審し、武道家としての次なるステージへ挑んだ。

一次審査

「第1回WFKO世界大会を海外のみなさまのサポートにより、無事成功させることができました。本当にありがとうございます。みなさん、日頃の稽古の成果を活かして、全力を尽くして全員が合格するようにがんばってください」

緑健児代表の挨拶でWKO昇段審査会が幕を開けた。一次審査では張りつめた緊張感の中、外舘慎一師範の号令の下で基本審査を行ない、その後は移動審査に移行。続けて段位別に分かれて型の審査が行なわれ、各自が切れ味鋭い型を披露した(四段は観空、転掌、五十四歩。参段は征遠鎮、転掌、観空。弐段は征遠鎮、三戦、十八を実施)。60人全員が気合いを込めてここまでの項目を完遂し、しばしの休憩を挟んで一次審査の合格発表を迎えた。

二次審査

審査委員を務めた緑代表、小林功副代表、三瓶啓二師範、ブライアン・フィトキン師範(スウェーデン)、ヤン・ビュロウ師範(デンマーク)による審査の結果、60人中50人が一次審査を突破。5人は組手で挽回すればという条件付きで二次審査へと歩を進めた。審査では段位別の3班に分かれて10人組手が実施され、組手は受審者同士が拳を合わせる方式を採用。目の前の相手と1分間の組手を行ない、終了すると横にずれる形で各々が魂をぶつけ合った。

「組手審査に進んだからと言ってこれで合格するわけではないです。組手で全力を尽くして闘い、絶対にあきらめない姿をしっかり見せてください。大山倍達総裁が『空手の命は組手にあり、組手の命は基本にあり』とおっしゃっていたように、基本・移動・型とすべてはつながっています。組手も1分10ラウンド全力を尽くしてがんばってください」

緑代表が受審者たちに発破をかけ、二次審査がスタートした。

ミクスタイテ四段が世界トップレベルを誇った組手を披露した他、ルーカス参段も力強い下段蹴りを放つなど、歴戦の猛者が練り上げた実力を披露。佐野四段、内藤四段、深谷四段も堂々たる組手を見せ、支部長同士の手合わせも実現した。

各国で選手育成に尽力する支部長・道場長の気合いがこもった組手も光った。アブラハム・ジェレ四段(南アフリカ)、アブドゥラ・モハマド・ホサイン四段(バングラデシュ)、マリオ・クリスティ・スヨト四段(インドネシア)、クリスチャン・オーレット四段(カナダ)、ヴェンツィラフ・ショリン四段(アメリカ)は五段昇段をかけて熱い組手を展開した。

「組手を見ていると、ペースを軽くコントロールしている人がいます。そういう人は5人の審査委員が見ているので落ちてしまいます。みなさんこの日のために一生懸命がんばってきたと思うので、気合いを入れて合格できるようにがんばってください」

緑代表が選手たちを鼓舞すると、受審者の心があらためて引き締まる。持ちうる力をすべて開放し、目の前の相手と全力で打ち合った。

参段の班ではトーマス・マカエニ参段(南アフリカ)、ボンギウェ・スコサナ参段(南アフリカ)、レヴァン・ツィンツァゼ参段(ジョージア)といった支部長の面々も10人組手を完遂。弐段の班では、チェコ共和国で支部長を務めるトマス・キンク弐段が全力で審査を乗り切った。なお、人一倍の気合いを込めて組手を完遂したドナルド・ウィルソン弐段(オランダ)には緑代表から直々に賛辞が贈られ、受審者全体の指揮を高める影響力を発揮した。

いずれの班でも10人目を迎えると審査を見守るギャラリーや受審者から大きな拍手が贈られ、最後の力を振り絞って激しい打ち合いを展開。審査の結果、60名中54名が昇段を許され、武道家としてのさらなる一歩を踏み出した。

二次審査の最後には緑代表が総評を行ない、今年のWKO昇段審査会が締めくくられた。

「合格したみなさん、本当におめでとうございます。この日のためにみなさん一生懸命がんばってきたと思います。今日のこの気持ちを忘れないようにしてください。段位が上がったことによって責任も出てきます。みなさん人生において大変なこと、苦しいことがあると思います。でもこの審査を乗り切った気持ちがあれば、前向きにそういう問題をクリアしていけると思います。これからの人生、みなさんこの新極真空手に取り組んでがんばってほしいと思います。そして後輩の指導もしっかり行なっていってください」


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