黒帯になって
この度は、昇段をお許しいただきありがとうございます。
私が空手を始めてから9年間黒帯を取るまで、本当に多くの人に支えられて今日という日を迎えられたのだと思います。
私が黒帯の昇段審査を受けてみないかと言われたのは、2010年6月頃でした。その時は、自分自身、「本当に黒帯になれる実力がついているのかな」と不安でいっぱいでした。あっという間に時間が過ぎ、審査会の日がやってきました。
まだ自分の中で気持ちの整理ができておらず、あまり集中できていませんでした。審査が始まり、基本、移動と進んでいくうちに、いままで受けてきた審査の中で感じたことのないものがありました。
それは黒帯を受けるという責任、プレッシャー、会場の張りつめた緊張感、すべてが新しいものでした。そのせいもあってか、日頃の練習を出し切れずに10人組手まできてしまいました。
組手も5人を過ぎたあたりから体力がなくなってしまい、最後の方は何もすることができませんでした。1級になることはできましたが、昇段することはできませんでした。
それからの1年間、学校の勉強と部活、空手のすべてをこなしていくのは大変でしたが、昇段できなかった時の思いを忘れず、続けることができました。
そして今年の5月、再び黒帯を受ける機会がやってきました。「これが最後のチャンスかもしれない」と思い受けることを決意しました。しかし、それからの一ヶ月間、学校との両立ができなくなりろくに練習ができずに審査会の日がやってきました。
一度経験していることもあってか、基本、移動、型までは順調にいったのですが、体力試験でスタミナがなくなってしまい、10人組手が始まる前には、ヘロヘロになっていました。
それでも周りの人からの応援や家族の応援などのお陰で、内容は決してよいものではありませんでしたが、完遂することができました。帰る途中、合格の知らせが届いたのを聞いてすごく嬉しかったです。
最後に、中学生まで空手の基礎を教えていただいた薗畠師範、黒帯を取るまでの大切な時期をご指導して下さった松尾先生、藤川先生、加田先生、本当にありがとうございました。
これからは、自分が黒帯なんだという自覚を持ち、より精進できるよう精一杯頑張りたいと思います。
押忍
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