フルコン界のヒーローは誰だ!?日本エースを巡る歴史に残る闘い


絶対王者・島本雄二が出場していない今大会は、何が起こってもおかしくない波乱の条件が揃っている。世界大会後の全日本大会は、すべて新王者が誕生していることがひとつ。他流派の強豪選手が名乗りを挙げていることも、群雄割拠に拍車がかかっている。さらに、新型コロナウイルス感染対策として史上初の無観客で大会が開かれることや、新極真会のトップランナーが揃わなかったことが不安定要素を呼び込んでいる。

Aブロック

では、誰が今大会で日本一になるのか。Aブロックから順番に見どころを追っていく。このブロックは、第12回世界大会7位の江口雄智が中心になる。同大会で江口と対戦した島本雄二が「昨年の1年間で、一番、成長した」と驚いたように、世界大会と第5回JFKO全日本大会(軽重量級ファイナリスト)で入賞をはたした。得意の突きに蹴りのコンビネーションを加えた組手で、初優勝を狙う。対抗となるのは、ベテランの福地勇人だろうか。独特の間合いから繰り出されるヒザ蹴りと下突きは強烈で、中量級ながら無差別でも十分に通用するテクニックを持っている。順当に勝ち進めば、ふたりがブロック決勝で当たる。
彼らをストップするとすれば、渡辺優作と大石昌輝だろうか。渡辺は、第12回世界大会の日本代表として海外勢と互角に闘った超新星。大石は、第5回JFKO全日本大会で加藤大喜と対戦して最終延長の接戦に持ち込んだ。ともに上位へ食い込む実力を持っている。また、同じ日本代表の三上和久、若手の𠮷澤穂高、前平斗真にも期待がかかる。

Aブロック有力選手
江口雄智 福岡支部  2019年 第12回世界大会第7位
大石昌輝 星和会館  2020年 KWF世界大会 軽量級優勝
渡辺優作 世田谷・杉並支部  2017年ダイヤモンドカップ +85kg優勝
福地勇人 白蓮会館  2018年 第1回JFKO国際大会優勝

Bブロック

Bブロックは、第48回全日本王者の入来建武が軸となる。長らく島本雄二とのライバル争いが続いたが、島本不在のここは名乗りを挙げたいところだ。最近は結果を残せていなかったが、「コロナ禍の休養がプラスに働いている」と本人がインタビューで語っているように、怪物が再び覚醒するかもしれない。得意の下段廻し蹴りが決まり出せば、簡単には止まらなくなりそうだ。入来をストップする有力候補の筆頭は、重松翔。第1回JFKO国際大会では重量級ベスト16で島本雄二と対戦した。本戦で判定負けを喫したが、その名をさらに広めることとなった。今大会でも、異彩を放っている。
入来と重松を破る候補としては、KWF極真会館の宮原穣、山田道場の田中裕也が浮上する。宮原は、第5回JFKO全日本大会軽重量級で山田一仁を破り、ベスト16に入っている。田中は、第4回JFKO全日本大会中量級で3位入賞をはたした。ふたりとも勢いに乗れば一気に勝ち進むイメージがあり、新極真会勢を大いに苦しめそうだ。彼らに続くのは、緑武士、渡辺和志、他流派の平木楓。それぞれ組手の特徴が異なり、対戦相手との相性次第では上位を狙える位置にいる。

Bブロック有力選手
重松翔 極真会館宮崎山下道場 2020年 社団法人極真会館第50回全日本大会優勝 
田中裕也 山田道場  2019年 第5回JFKO全日本大会中量級準優勝
宮原穣 KWF極真会館  2019年 KWU世界大会 -80kg準優勝
入来建武 東京城南川崎支部 2018年 第1回JFKO国際大会重量級優勝

Cブロック

島本雄二の兄・一二三がいるCブロックは、波乱が起こりそうな組合せとなった。34歳の一二三は、一度は引退を考えたようだが、第12回世界大会で成長の可能性を実感し、現役続行を決断した。突きの強打と中段廻し蹴りの破壊力は健在で、さらに完成された組手が見られそうだ。
対抗に入ったのは、第12回世界大会の日本代表として闘った鳥原隆司。無差別級で勝つために増量してきたホープが、本格的に開花するとすれば、今大会になるのかもしれない。一二三、鳥原に並ぶ強豪は、福岡支部の亀山真、そして空手道MACの後藤優太。亀山は第4回JFKO全日本大会重量級ファイナリストで、下段廻し蹴りの威力は抜群だ。ここでも猛威を振るうことだろう。後藤は、今大会の台風の目になりそうな存在で、第5回JFKO全日本大会では亀山を破って重量級4位に入賞している。身長190cmから繰り出される突き、パワフルな下段廻し蹴りは対戦相手の脅威となる。彼らに加え、第12回世界大会でマシエ・マズールと対戦した清水翔希、極真会館中村道場の亀井元気もエントリーしているため、勝ち上がりの予想が難しい。

Cブロック有力選手
島本一二三  広島支部 2018年 第1回JFKO国際大会軽重量級準優勝
後藤優太  空手道MAC 2019年 KWF世界大会重量級優勝
亀山真  福岡支部 2017年 第4回JFKO全日本大会重量級準優勝
鳥原隆司 宮崎中央道場 2018年 第1回JFKO国際大会中量級第3位

Dブロック

最後にDブロックは、優勝候補の加藤大喜がいる。第12回世界大会で加藤は、島本雄二と準決勝を争い、3位決定戦ではヴァレリー・ディミトロフを下した。世界王者の島本にしか負けていないため、今後の日本を背負うエース候補として注目を集めている。心・技・体、すべての面において高いレベルにある加藤は、第45回全日本大会以来のファイナル進出を狙う。その視線の先には、もちろん優勝しかない。盟友・山本和也の協力で、さらにパワーアップした姿を見せてくれるに違いない。
加藤の対抗には、沖縄支部の越智純貴が入った。コンスタントに結果を残す越智は、第50回全日本大会で入来建武を破る金星を挙げて周囲を驚かせた。今回は、どんなサプライズが待っているのだろうか。加藤、越智に続くのは、宮本道場の森田奈男樹、心温塾の工藤昂朗。森田は、第4回JFKO全日本大会軽重量級を制し、同第5回大会もベスト8に入った。無差別でも十分に通用するパワーがあるため、ブロック決勝まで上がってくる可能性は高い。工藤は、第5回JFKO全日本大会中量級でベスト8に入る他流派の強豪。粘り強い組手で、加藤の首を狙う。
このブロックも、湯川智仁、多田成慶、藤岡元、三上汰明と駒が揃っているため、有力候補が簡単に勝てない組合せになったと言えよう。

Dブロック
越智純貴 沖縄支部 2018年 第1回JFKO国際大会中量級第3位
森田奈男樹 宮本道場 2016年 第3回JFKO全日本大会軽重量級優勝
工藤昂朗 心温塾 2019年 全関東大会重量級優勝
加藤大喜 愛知山本道場 2019年 第12回世界大会第3位

新型コロナウイルスの影響で、男子が65名のエントリーとなった今年の全日本大会。これまで以上に、新極真会と他流派の対決ムードは強くなっているが、混迷の今こそ、真の王者が誕生することだろう。フルコンタクト空手界のヒーローになるのは、誰なのだろうか!?

東日本大震災復興支援チャリティー/骨髄バンクチャリティ-
第52回オ-プント-ナメント全日本空手道選手権大会

開催日 : 2020年11月21日(土)・22日(日)

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