MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
大会情報
ホーム > ニュース > ニュース > 大会情報 > 世界的な広がりを見せるオリンピック種目化への取り組み

世界的な広がりを見せるオリンピック種目化への取り組み

2015.07.01
大会情報

平素は新極真会の発展にご協力いただき心から感謝を申し上げます。
いよいよ武道空手世界一を決する最高峰のトーナメント、第11回全世界大会の出場選手が出揃います。昨今、フルコンタクト空手のオリンピック種目化に焦点を絞った組織運営を行っておりましたが、空手の持つスポーツ的側面の極がオリンピックならば、その対極をなす武道的側面がこの世界大会だと言えます。
徒手空拳で互いの鍛え抜いた技を打ち合い、そして蹴り合う。世界中の強豪が一堂に会する本大会こそが私たち新極真会の誇りであり、フルコンタクト空手界でのアイデンティティであると言えます。出場選手の皆さんには究極に鍛え抜いた心技体をもって武道空手世界一を決する場に集って欲しい。そのためにも、大会までの日々刻々、厳しい修行に邁進して、自分自身を最強に磨き上げてくれることを期待しています。私たちはこうした選手の皆さんの努力に報いるために最高の舞台を用意して皆さんの勇姿をお待ちしています。

さて、先にも述べましたフルコンタクト空手のオリンピック種目化への取り組みは着実に世界的な広がりを見せています。6月初旬にはベルギーとオランダのフルコンタクト空手道連盟が共催するフルコンタクト空手キャンプにお招きをいただき、参加してきました。参加者数も450名と記録的な多数、参加団体も極真各派を中心に多数の参加があるなど、非常に有意義なキャンプとなりました。流派を超えて団結する、こんな瞬間を皆さんは待ち望んでいたのでしょう。あふれる笑顔がその証。これから益々大きな輪となって世界各地区にこのムーブメントが広がっていくことを確信しました。

この延長線上に見据えるフルコンタクト空手の国際競技連盟創設が確実に視界に入って参りました。この他、キャンプ期間中には新極真会の催事として、欧州委員長のクーン・シャレンベルグ師範の六段位昇進祝や欧州地区昇段審査会もあり、それぞれ感動的でした。昇段審査会では、現役選手を引退してもなお稽古を継続しているドナタス選手やバカック選手の連続組手は大変技術レベルが高く、見事四段に合格しました。国際的な強豪選手が実践する生涯修行の姿は世界中の空手家に対する模範となりました。両選手には心からの祝福を申し上げます。また、欧州委員長のクン師範の役割は非常に重要で責任も重い。長年の戦いで身体を酷使した影響で怪我に悩まされていますが、そんな状態でも稽古の場に姿を見せて今のベストに挑み続ける。そんな姿勢こそ、世界的な強豪が揃う歴史あるヨーロッパをまとめ上げる求心力なのだと、深い敬意を表します。これからもヨーロッパ、いえ世界を牽引する重要なリーダーの一人としての活躍を期待しています。あらためて、六段昇段おめでとうございます。このように、フルコンタクト空手として、WKOとして意義あるキャンプは成功裏に終えられました。このキャンプの成功を影で支えたコーン・スピテールス師範とギルバート・クレヴァリンガ師範の努力に感謝を申し上げます。

最後になりますが、つい先ほどスイス出張から日本に帰国致しました。ピーター・スタイマン支部長にお招きをいただき、スイス・オープン2015の視察をさせて頂きました。この大会にはロシアのエース、ナシロフ選手やカザフスタンの強豪、アルチュシン選手とモイセイエフ選手、そしてリトアニアからもドラウゲリス選手などの参戦がありレベルの高い戦いとなりました。特に重量級で決勝を争ったナシロフ選手とアルチュシン選手はともに怪我からの復活。苦しい時期を乗り越えた二人の戦いにはとても胸を打たれました。ぜひ、世界大会でもその鍛え抜いた心技体で活躍してくれることを期待しています。優勝したナシロフ選手(重量級)、モイセイエフ選手(軽量級)、おめでとうございます。このスイス・オープンでは、スタイマン師範が主催者として東奔西走していました。今や初夏のヨーロッパの名門国際大会に成長した本大会の成功を心からお慶び申し上げます。スイス滞在中には個人的にも親友であるスタイマン師範や支部の皆様の温かいおもてなしをいただき有り難うございました。

フルコンタクト空手界の世界的な歩み寄りとその舞台を幹事的に支える、フルコンタクト空手のオリンピック種目化という使命を意気に感じて陰で尽力して下さる新極真会の支部長方の誠意にエネルギーをいただいた6月の出張でした。押忍

新極真会代表
緑健児


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ