大会が組織を作り、人を育てる


早いもので2020年もひと月が過ぎました。まだ冬の寒さに厳しさが残りますが、夏のオリンピックを控えて、世界中の皆さまをお迎えするムードが高まってきました。競技や種目は違っても、世界最高の舞台を目指すアスリートが夢に向かって努力する姿を各種メディアで拝見するたびに胸打たれます。どうか、悔いのないようできる限りの準備をして、最高の自分自身を作り上げて夢の舞台に挑んで欲しいと願います。私たちのフルコンタクト空手は5月30日、31日に開催される第1回全世界フルコンタクト空手道選手権の開催をもって、競技の世界標準や存在感、選手たちの頑張りを世界に大きく発信していきたいと考えます。
新年の催事をふり返れば、1月12日に大山総裁が眠る護国寺で国内の支部長道場長や世界大会を戦った日本選手団を中心に約300名が集って毎年恒例の鏡開き稽古を行ないました。フルコンタクト、極真の創始者である大山総裁のもとで稽古をする。一年の始まりをこの鏡開きで迎えられるのはとても気が引き締まり、忘れてはならない原点に立ち返ることができます。天国の大山総裁に私たちの気合を響かせ、墓前で静かに手を合わせ、今年一年の努力精進をお誓いしてまいりました。

1月18日、19日にはベルギーで開催された第1回全ヨーロッパ・フルコンタクト空手道選手権大会に出席してまいりました。この大会を主催されたクーン・スピテールス師範やマーティン・ミッシェル師範、関係各位のご尽力に心からの敬意を表しますとともに、冒頭に触れました第1回全世界大会に向けた予選会が地区内の諸流派の皆さまと連携して開催されたことをうれしく感じています。「大会が組織を作り、人を育てる」。そのような考えで世界大会の開催を軸とした世界組織づくりを推進してまいりましたが、まさにヨーロッパでその考えが具現化されています。WKOのヨーロッパ地区、EKO理事の皆さまが幹事役となり、WKO内外、諸流派の皆さまとの困難な調整事項にも根気よく対応していただいた賜物と感謝を申し上げます。大会期間中、ヨーロッパ地区の諸流派の皆さまと机を並べ、食事を共にし、自分たちの選手の頑張りに声援を送る光景が多く見られました。今後、ヨーロッパ地区でもますますフルコンタクト空手界の交流が活発になると思います。ぜひ、最強のヨーロッパ選手団とともに5月の大阪で再会できることを楽しみにしています。同様に、昨年12月にはロシアでもフルコンタクト連盟が立ち上がり、第1回大会の開催によって地区代表選手が選抜されたとの報告を受けました。世界各地区の着実な活動の推進に心から御礼申し上げます。ありがとうございます。

 フルコンタクト空手の世界標準の潮流は2020年に一層加速すると見込まれます。5月の世界大会期間中には第1回WFKO理事会が開催され、WFKOの正式な創設を迎えます。こうした時代の変化のなかで、私たちは可変と不変をしっかり見極めて向かうべき道筋をしっかりと見定めていかなければなりません。冒頭に触れました原点。私たちは、新極真というアイデンティティを強く、重く意識に留めていきましょう。最強であることがフルコンタクト空手界における存在感を高め、魅力ある団体として発展させてくれます。青少年育成、社会貢献、国際交流といった私たちの使命の基軸は、何といっても強さです。その強さは、全世界で道場指導に当たられている指導者の指導力によって生みだされ、導きだされます。選手に一日一日、一瞬一瞬、厳しい稽古を積み重ねることを望むように、私たち指導者も選手以上に指導への情熱を燃やしてまいりましょう。
来る5月、全世界フルコンタクト空手道選手権大会における、全世界レベルでの新極真会選手の活躍を心から祈念しています。

押忍

新極真会代表
緑健児

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