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栃木支部 山崎太洋 初段昇段レポート (2012年3月15日)

2013.05.22
昇段レポート

僕を支えてくれた全てに感謝

この度は、昇段審査の機会を与えていただき、ありがとうございます。

僕が空手を始めたのは、4歳の夏でした。いつも遊んでいた近所のお兄ちゃんが、夕方になると、白い道着に着替えて出かけていく姿が、キラキラしていて、とても興味をもちました。

道場に見学に行ってみると、独特の雰囲気で、先生の気合が腹の底にひびいてきて何か目に見えないパワーが、先生から出ているように感じました。道場内の空気が「ビリビリッ」とふるえているようにも感じました。

本当に、衝撃的でした。

僕はそのころ、テレビのスーパーヒーローにあこがれていて「道場で稽古をしたら、なれるかもしれない」と本気で思い、両親に相談してみました。

両親は、やり続けることを約束に賛成してくれたので、道場に入門させて頂くことになりました。

最初のころ僕は、白い道着を着られることが嬉しくて、じっとしていられなくて、誰もがすぐに僕の名前を覚えてしまうくらい「太洋!」と先生に怒られていました。

怒られてばかりいた僕でしたが、ある時、ものすごく格好いい先輩に出会いました。僕はその先輩がすぐに大好きになって、またその先輩も僕を弟のように可愛いがってくれました。

僕はその先輩みたいになりたくて、格好いい技を先輩の名前を付けて真似してみたり、今までより、一生懸命稽古に励むようになりました。

それから、先輩のように試合で優勝できるよう、たくさんの試合に出て経験を積みました。

そして5歳の時、栃木県内交流試合で、初めて優勝することができました。とても嬉しかったです。
僕のあこがれの先輩も喜んでくれて、少し先輩に近付けたような気がしました。

それからも色々な試合に出ましたが、体が小さかった僕は、相手が体の大きな選手だったり、帯が自分よりも上の選手だったりすると、戦う前から自信を無くしていました。

そんな時、大平先生は「体の大きい選手は、それだけでも有利なんだ。小さいお前が大きい相手に向かっていって勝つから、格好いいんじゃないか」と励ましてくれました。

僕は、11歳になった今も体はあまり大きい方ではありませんが、体格の差など気にせずに、自分の組手のスタイルで勝ちに行こうと常にそういう気持ちで戦っています。

大平先生は、いつも父親のように愛情をもって接してくださいました。大平先生に教わっていなかったら、今の僕はいないと思います。
今僕には、夢が2つあります。

1つは、ドリームカップで優勝することです。優勝して「僕の先生は、大平先生です」と言いたいです。
もう1つは、いっぱい稽古して強くなって、あこがれの先輩と大会で対戦することです。

ここまで色々な試合に出て、勝ったり負けたり、泣いたり笑ったり、7年間ずっと僕を支え、応援し続けてくれた両親、僕を理解し見守り続けてくれた家族、僕を育ててくれた大平先生、先輩方、また、いつも激励の言葉をかけてくださった小林師範、栃木支部の先生方、道場生の方々、父兄のみなさま、これまでありがとうございました。

みなさんのおかげで昇段の許しをいただくことができ、心から感謝しています。この感謝の気持ちを忘れずに、日々精進していきたいと思います。

緑代表もおっしゃっておられるとおり、強くなった分、優しくありたい、帯に恥ずかしくない自分でありたいと思います。押忍

栃木支部
支部長/責任者:小林功
連絡先住所:栃木県小山市小袋585
電話番号:0285-38-0132
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