本物の黒帯になるために
この度は、昇段審査の機会を与えて頂き、また昇段をお許し頂き、誠にありがとうございます。
御指導いただいた寺家先生はじめ、十人組手の最後に叱咤激励をしながら胸を貸してくださった清水先輩、不器用な自分にいつも的確なアドバイスをくれた加藤先輩、日々共に稽古を積む道場生の方々に、心から感謝申し上げます。
今、私の心にある思いは、初段に昇段した嬉しさや喜びよりも、自分自身に対する不甲斐なさです。
十人組手の最後に相手をしてくださった清水先輩から、下突きをもらいながら「こんなんじゃ黒帯になれないよ」「腹に力入れとかないと」と言われました。
組手の最中にかけてくれたその貴重な言葉に、私はありがたみを感じながら心の中で「そうだ、その通りだ、もっと動かなければ、もっと攻めなければ」と思いました。
しかし、実際は思うようにはできませんでした。
審査が終わり、私は息を切らしながらも頭の中では、情けない、申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
精神的な弱さ、肉体的な弱さ、経験と技術の不足を痛感していました。
振り返ればまさしくそれは、心技体そのものが足りないということだと思います。
清水先輩は、それを身をもって私に教えてくれたのだと深く感謝しています。
寺家先生は十人組手の中で清水先輩を通して、私に、これで黒帯になれるのではないよ、これから本物の黒帯になるために稽古を積むのだよ、というメッセージを送ってくれるために、最後に清水先輩を指名して頂いたのだと感じます。
寺家先生のご配慮、清水先輩の男気に心から感謝しています。
今後、本物の黒帯になるために、さらに稽古を積み、心技体を磨いていくことを自らの心に誓います。
最後になりますが、いつもやさしく真剣に御指導してくださった寺家先生、数々の指導をしてくださった先輩方、共に汗を流した道場生の方々、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
三重中央支部
支部長/責任者:寺家誠秀
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