空手が弱い自分を変えてくれた
この度は、昇段審査の機会を与えて頂きまして、ありがとうございます。
自分は入門して17年が経ちますが、入門したきっかけは、精神的に弱い自分を変えたいという気持ちからでした。
自分は中学1年生の時にいじめにあい、高校では入学して3日目に些細なことからケンカになり、結果、相手の仲間4、5人にぼこぼこにされ、また、20歳になったころ町で、友達がきっかけでケンカになり、これまた集団でぼこぼこにされました。
それからおどおどする日々が続き、そんな自分がいやで何かをしなければと思い、小学生の時に空手を少し習っていたこともあり、思いきって極真空手をやろうと決めました。
入門し、稽古では基本クラスから一般クラスの稽古へ行くようになりましたが、スパーリングが厳しくなるにつれ、ちょっとしたケガを理由に休むようになり、稽古も週に2回から週に1回、月に1回程度となり、徐々に遠のいておりました。
昇級審査を受けると満足してしまい、次になかなか進めない状況が続いておりました。
月日だけが過ぎ、このままでは変わらないと思い、茶帯になったころから徐々に稽古する回数を増やし、また体の使い方、腰や呼吸を意識して練習するようになり、そんな中、三瓶先生より昇段審査のお声をかけて頂き、受けさせて頂くことになりました。
昇段審査に向け、基本、型、移動、補強、そして未知の世界の10人組手に向け、稽古を積み重ねてきました。
そして昇段審査当日、やはり緊張と不安で顔が硬直していましたが、今までやってきたことを全部出し切るという気持ちで挑み、基本、移動、型、補強を終え、最後の10人組手となりました。
1人目が始まり、体が硬く力んでしまっている自分に、先輩方からお声をかけて頂きリズムを作ることができましたが、10人組手は想像以上にきつく、5人目くらいからは呼吸が苦しくなり、手数が減り、下がる一方となっておりました。
そんな状況の中、先輩方、道場生のみなさま、会場にお越し頂いた方々からの温かい応援により、全力を出し切ることができ、10人組手を完遂することができました。
「本当にありがとうございます」
1人の力では成し得なかったと実感しております。これからはこの思いを忘れず、また武を追求し、黒帯に恥じないように精進していきたいと思います。
最後になりますが、三瓶先生をはじめ、先輩方、道場生のみなさま、すべての方々に心より感謝致します。
ありがとうございました。押忍
福島支部
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