黒帯から新たな挑戦
この度、昇段審査の機会を与えていただき深谷師範、ならびに諸先生方に深く感謝を申し上げます。
私が道場に入門したのは39歳の時です。
40歳を目前にし、このままでは、男として何の成長もなく歳を重ねていくだけと感じており一念発起し、かねてより興味のあった新極真会の門を叩きました。
10年前に会社の同期3人で入門し、初めて袖を通す道着を鏡越しに見て3人で照れ臭く感じ、これから始まる空手道のスタートに胸が高鳴った事を、今でも先日の事のように記憶しています。
しかしいざ稽古が始まると、師範の一挙手一等足、一言一言に全神経を集中させ稽古に取組みましたが、実際は若い時とは異なり、身体も硬く、動きも鈍く、スタミナもなく、思うように身体が動かず、情けない日々が続き、自分の身体をコントロールする難しさを痛感しました。
年齢からくる体力的な不安や覚えの悪さを克服する為に、毎週の稽古をなるべく休まず間をあけないように心掛けたつもりでしたが、仕事が忙しいのを理由に稽古をあける期間もありました。
しかし、一歩、一歩と自己の目標や審査に向かって稽古を重ねるうちに継続意欲も高まり、稽古の楽しさや、指導の難しさを、経験する事ができました。
空手の道において、稽古の厳しさ、ケガの問題、仕事との両立などの様々な問題も多々ありました。しかし、何とか今まで空手を続けてこれたのも、今回の昇段審査を受講できたのも、深谷師範・諸先輩方・同僚達の励ましや支援があったからこそだと思っています。
空手を始めてすばらしい方々と出会い、多くを学び仲間ができ、人として成長できている事が、今の自分にとって大きな財産となっています。
これからは、新極真会の黒帯を締める事になりますが、黒帯にふさわしい人格・気品・強さを身につけねばなりません。今年で50歳になりますが、体力の続く限り、初心を忘れず、自分の理想の黒帯、武道家になれるように日々、精進して参ります。
最後になりますが、今回の昇段審査への挑戦の機会を与えてくれた、深谷師範、本当にありがとうございました。
50歳という節目の年に、昇段審査に挑戦し、達成できた事を誇り思い、今後の空手・会社生活の糧とし、いっそう励み、武道家に引退はない、生涯修行を実践し新極真会の道を全うできるように日々、挑戦・努力して参ります。押忍
茨城県央支部
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