この度、昇段審査受審および昇段の御許可をいただき、誠にありがとうございます。
現在41歳、初めて長野支部に籍を置かせていただいたのが17歳の時でした。
藤原師範は勿論のこと、現在も御活躍されている諸先輩方の若かりし姿は、いまだに目に焼き付いております。
しかしながら、受験と進学を理由にわずか1年で退会。
当然のことながら、漠然とした黒帯への憧れだけは持ち続けており、強くなることは勿論ですが、「空手を通して健康で充実した生活を送りたい」との思いから、36歳の時に思い切って長野支部へ再入門させて頂きました。
やはり高校1年間の経験は全く役に立たず、当初は、基本稽古・移動稽古・型稽古と、私だけが下手な踊りを踊っているような状態で、とても恥ずかしい思いをした記憶があります。
それでも1年ごとに目標をたて、自分なりに稽古に励んでまいりました。
昇段審査では、緊張や重圧から事前に思い描いていたような動きとは程遠く、特に10人組手では、「ただ立って我慢しているだけ」といった不甲斐無い内容であったような気がします。
黒帯を取得することは目標ではあっても目的ではなく、大切なことは、そこに至るまでの苦しい稽古から得たものを自分の人間性に反映させて、空手以外の生活の中にも役立てていくことだと考えております。
今後は、望むと望まないに拘らず、観る側から観られる側に変わっていくことになるかと思います。空手は勿論ですが、内面的にも黒帯に恥じないような人間になれるよう、これからも日々精進していきたいと考えております。
最後に、昇段にあたって応援して頂いた諸先輩方及び仲間の皆さん、今日まで御指導御鞭撻頂いた藤原師範、そして私が空手を続けることに理解を示してくれる職場の仲間と家族に、深く感謝したいと思います。
本当にありがとうございます。押忍
長野支部
支部長/責任者：藤原康晴
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