再出発
この度、昇段審査の機会を与えていただき、また、昇段を許していただき誠にありがとうございました。
私が空手を始めるきっかけは、今から15年前、当時すでに極真空手を習っていた友人から借りた、第5回世界大会のビデオを見たときです。
その中で、緑代表対七戸師範の試合で、大型選手に上段廻し蹴りをバンバン蹴っていく緑代表が格好良く、空手を習おうと思い、仕事場の近くにあった東京城北支部の道場に入門しました。
当時の私は、今まで運動らしい事を一つもやっていなかったことから、あぐらがかけないくらい体が硬く、稽古前の柔軟体操が苦痛でした。
道場生のほとんどが大型の人が多く、小柄の私は稽古中、倒されてばかりでしたので、辞めたい気持ちの方が強くなってしまいました。
しかし、気持ちが弱くなった中、奮い経たせのが世界や全日本で活躍する選手の存在でした。
私は活躍する選手の本を見て自主トレをするようになり、入門して半年が経ち体も柔らかくなり、先輩方からウエイトトレーニングにも誘われることもあり稽古が楽しくなりました。
東京城北支部が組織の離脱をし、私自身も転職をして茨城県に住むことになってしまい、空手を続けていこうか悩んでいました。
当時いた職場で、他派閥の道場で指導員をしている上司から「空手やらないか」と誘われました。
悩んだ末、どうしても極真空手の黒帯が取りたいと思い他派閥の道場に再入門し、その道場で黒帯をしました。
黒帯を戴いたとき嬉しかった気持ちはありましたが、心の底から嬉しさが込み上げてきませんでした。
初めて空手を始めた時、目標となるものが沢山ありました。
しかし、黒帯を取ってからは目標もなく、気持ちが薄れてしまい空手を辞めてしまいました。
平成23年3月11日東日本大震災、茨城県は多くの死者を出す被害を受けました。
今でも震災の傷跡は多く復旧作業は続いています。
落ち込んだ気持ちを奮い経たせようと考えた結果、もう一度、空手を始めようと決意し、千葉南支部に入門しました。
平成24年の稽古始めの時、初めて奥村師範にお会いしたとき、明るく楽しい人柄から千葉南本部道場の稽古にも参加するようなり、「自分が納得するように昇段審査を受け黒帯を取ろう」と決め一度取った黒帯を諦め再出発を決意しました。
私は、仕事で剣道、柔道をして体は動かしていましたが、稽古ではすぐに息が上がってしまうことから時間の合間を縫ってロードワーク等をするようになりました。
平成24年12月23日、昇段審査で基本、型、補強と終わり最後の10人組手で色々と考えた結果、ガチンコ組手で気持ちをぶつけようと決めペースも考えず挑みました。本当にきつかったです。
この度の審査で昇段を許していただき、本当にありがとうございます。
本当の意味で再出発です。
新極真会で再入門を決めた気持ちを忘れず、努力、精進してきたいと思います。
黒帯元年頑張ります!
千葉南支部
支部長/責任者:奥村幸一
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