この度は、昇段をお許しいただき誠にありがとうございます。
私は、空手から、少しずつでも良いので、長く続けることの大切さを学ばせていただきました。
私が空手を始めたのは、13年前、24歳のときです。
仕事の関係で、新しい生産工場を立ち上げるべく、神奈川から福島へ転勤して間もない頃でした。
職場の先輩に誘われて白河道場に連れて行っていただいたのがきっかけでした。
動機は、職場外に知り合いを作りたい、どうせなら好きな格闘技の世界で知り合いを作りたい、といった軽いものでした。
初めての稽古は、体力が全く続かない、思った通りに体が動かせない、基本稽古について行くのが精一杯といった状態で、とても情けない思いをしたことを覚えています。
しかし、滝嶋先生はじめ白河道場の先輩方の丁寧な指導のおかげで、少しずつ体力が増え、体も動かせるようになり、基本稽古にもついていけるようになりました。
空手が上達するにつれ、自分自身に自信が持てるようになり、同時に空手の楽しさにどんどんはまっていきました。
ところが、仕事が忙しくなり、稽古に行ける頻度が月4~6回から月2回に、そこから数カ月に1回にとどんどん落ちて行きました。
こんな状態ならば、いっそやめたほうが良いのではないかと考えたこともありました。
こんな状態のなか、次の転勤が決まり、また神奈川に戻ることになりました。
これを機に空手をやめようかと考えましたが、楽しかった空手のことが忘れられず、もう少しやってみようと思い、川崎東湘南支部の門をたたき、川原師範の指導を仰ぐことになりました。
仕事の忙しさは変わらず、稽古に行ける頻度は週に1度のみでしたが、稽古は楽しく、やめなくて本当に良かったと思いました。
そんな状態が3年ほど続いたある日、川原師範に空手教室の指導の手伝いをやってみないかとのお誘いを受けました。
何事も経験と思い、引き受けることにしましたが、自分が稽古をするのとは違う難しさを味わいました。
週1回の稽古以外に、少しで良いから空手に触れる時間を作る必要があると感じ、道場で稽古がない時間帯に、自主練習を行うようになりました。
そして、現在、昇段審査のお許しを受け、無事昇段することができました。
普段の生活の中で、空手に裂ける時間は本当に少しかありませんでしたが、やめずに続けてきて本当によかったと思います。
今現在もまだまだ道半ば、これからも状況は変わっていくとは思いますが、生涯空手を続けたいと思います。また、空手から学んだ「長く続ければ成果が実る」を信じ、どんなこともあきらめずに続けたいと思います。
最後になりましたが、私が空手を始めるきっかけを作ってくれた先輩、熱い拳でエールを送ってくれた10人組み手の相手の方々、10人組み手の応援に駆けつけてくれた皆さま、大師教室のみんな及びそのご父兄の方々、空手の基礎を教え込んでくれた滝嶋先生はじめ白河道場の皆さま、そして、今もなおご指導と様々な経験を与えてくれる川原師範はじめ川崎東湘南支部の皆さまに心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
川崎東湘南支部
支部長/責任者:川原奈穂樹
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