10年間の空手LIFE
この度は昇段審査のお許しを頂き、有り難うございます。
私が空手を始めたきっかけは、体が弱く、いつも熱ばかり出していた私を心配した両親が道場を見つけ、入門したのが4歳の時でした。
私は今、14歳なので、空手を始めてちょうど10年になります。今では生活の一部として空手をやっていますが、入門したての頃は正直、空手なんてやりたくありませんでした。入門した当時は初めてのことにチャレンジするのが苦手で、毎日毎日泣いてばかりいました。母は、泣いて嫌がる私を引きずって道場に連れていきました。その時のことはとてもよく覚えています。
しかし、毎日地道に稽古を続けるうちに、体も丈夫になり、出来なかった事が1つずつ出来る様になり、そして何よりも学校では得ることの出来ない様々な試練に立ち向かい、乗り越えていくことを、この10年で学べたように思います。
今回、昇段審査のお許しを頂いた時には嬉しかった反面、こんな自分が受けても良いのだろうか・・・という不安な気持ちのほうが多く、自信が持てずにいました。しかし、先生、先輩、仲間の暖かな支えがあり、当日の審査を迎えることが出来ました。
当日は今までに体験したことのない緊張に襲われ、基本、移動、型と進むにつれ緊張が増していくのを感じました。
いよいよ10人組手。6人目あたりからとてもきつく、心が負けてしまいそうになりましたが、周りの応援のおかげで無事に完遂することが出来ました。
10人目が終わった時には、14年間生きてきた中で味わったことのない達成感と喜びを感じました。空手を始めてから今までに「やめてしまいたい」と思ったことが何度もありましたが、この瞬間に空手を続けてきて良かったと心から思えたのです。
小さい頃からの憧れだった黒帯を実際に手にし、巻くと、ずっしりと重みを感じます。
この帯に恥じないように、もっと強く!もっと優しく!人の痛みがわかるよう、そして私が憧れたように、小さな子ども達の見本となれるような大人になる為に日々努力を続けていきたいと思います。
最後に、私を支え、育ててくださった高野先生、暖かく見守って下さった諸先輩方、寄り添ってくれた仲間達、いつも応援してくれた父兄の皆様、安心して空手に打ち込める環境を与えてくれた両親、全ての人々に感謝をしたいと思います。
これからも感謝の気持ちを忘れずに、充実した「空手LIFE」が送れるように頑張りたいと思います。
有り難うございました。
押忍
埼玉中央道場
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