私は小学4年生から空手を始めました。
始めたきっかけは友達の誘いです。
最初は全然興味が無く、嫌々練習に行っていました。
私は、空手を始める前から格闘技を見るのは好きでよくテレビで見ていました。
その当時は突きや蹴りも簡単そうに見えました。
しかし実際に自分がやってみると、練習をすればするほどにとても難しい事を知りました。
私が初めて試合に出場したのは、空手を始めた8か月後の地方大会でした。
会場には沢山の人がいてそれを見て圧倒され、とても緊張した事を覚えています。
コートの中に入った時には既に頭が真っ白で、自分が何をしているかも分からず、上段の前蹴りを貰って負けました。
終わってヘッドギアを外すと悔しく涙が出ました。
その時の悔しさがきっかけで、強くなりたいと思い始めました。
それまでは道場の練習に行くだけでしたが、この時から自宅でもトレーニングを始めるようになりました。
その後四国大会にも出場し、何度か準優勝は出来たのですが、優勝する事は出来ませんでした。
自己トレーニングは孤独を感じる事もあり、苦しく逃げ出したい時もありました。
そんな中中々上達できない自分に悩み、辛い時期もありました。
しかし、道場へ行くと前川師範、逢坂師範をはじめ、黒帯の先生方の熱心なご指導、そして励ましの言葉にいつも支えられました。
だから厳しい稽古の後でも心は元気になり、もっと頑張ろうという気持ちになれました。
全日本ウエイト制大会に出場する事を目標に、前川師範のご指導の下、楠先生と一緒に厳しいトレーニングを重ねました。
どんなに苦しくても決して弱音を吐かず諦めずに努力する楠先生の姿を見て、尊敬するとともに私の心の励みになりました。
また時間を惜しむことなく常に真剣に向き合ってくれ、一生懸命指導して下さった前川師範そして組手の練習では言葉だけではなく、心と体で教えて下さった黒帯の先生方のおかげで、私は自分に力がついてきたと実感する事が出来ました。
大会前には同じ道場の師範や先生方、道場生やご父兄の方々、また他の道場の師範や選手そのご父兄の方々などいろいろな方々から声を掛けて頂きうれしかったです。
私は空手をして相手を敬う事、礼儀、努力する事の大切さなどいろいろな事を学びました。
また、自分だけではなく家族や周囲の方々に支えられている事を実感し、感謝の気持ちを持ち続けたいと思います。
そしてこの度、念願の黒帯を取る事が出来た事で自分の自信に繋げる事が出来ました。
まだまだ未熟な私ですが師範や先生方のように自分に厳しく人に優しい人間でありたいと思っています。
そして自分を磨き、この黒帯にふさわしい人間でいられるようこれからも向上心を持ち日々の努力を重ね成長していきたいと思います。
徳島北東あわじ支部
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