この度は、昇段審査のお許しをいただきまして、誠にありがとうございました。
私が極真空手に出会ったのは、12年ほど前でした。
当時、会社に入社して2~3年たった頃、仕事にやりがいを感じられず、日々、このまま自分はだらだらと年をとっていくのだろうかと不安になっていました。
ふと、何か習い事でも始めて、仕事以外でやりがいを見つけようと思い、電話帳をぺらぺらとめくっていた時、「極真空手長谷川道場」の文字が飛び込んできました。
今まで武道には全く縁のない私でしたが、会社から余り遠くない場所に道場があることを見て、とりあえず見学だけしてみようと思い、会社帰りに入間武道館に行き見学をさせていただきました。
まず最初に驚いたのは、稽古が始まる前と始まった時の雰囲気のギャップでした。
始まる前は、小さい子からサラリーマンの方までとても和やかな雰囲気でしたが、稽古が始まったとたん、ガラッと変わり、稽古生全員が師範の気合いと号令のもと、基本稽古でかけ声を出しながら、子供も大人もみな厳しい表情で一生懸命突きや蹴りをしている姿でした。
稽古は、その後、移動稽古、そしてスパーリングとなり、最後まで見学をさせていただいた後、極真空手に一目ぼれした私は、迷うことなく、入門のお願いをさせていただきました。
入門して、何もかもが初心者の私でしたが、師範や先輩方の指導は厳しい中にもやさしさがあり、今でも覚えているのが、基本稽古の時、「手を抜いた100本突きより、全力で突いた10本突きのほうが、何倍も自分のためになる。
自分ができる精一杯の力を出せば、少しずつでも絶対に強くなれる。」と教えていただいたことです。
その言葉は、稽古以外での、仕事への考え方についても私を変えました。
仕事が辛くて厳しいときも、「あれだけ厳しい稽古を続けてこれているんだから、負けるもんか。」とあきらめず、仕事をこなせるようになりました。
稽古を重ねるうちに、交流大会等の試合にも出させていただけるようになり、ここでも多くの勉強をさせていただきました。
自分の試合では、当然ながら「絶対勝ちたい。」という気持ちはありますが、それと同じくらい、仲間が試合に出た時も「絶対勝ってほしい。」と、思える気持ちになることです。
武道は、個人競技であり、自分を磨くためのものと思っていましたが、実は、仲間を思いやること、応援することも大切なことだと気づかされました。
最後になりましたが、一度目の昇段審査では実力不足で不合格となってしまいましたが、再度、審査の機会を与えていただいた、長谷川支部長代行を始め、櫻井先生、坂戸道場の先輩方にご指導いただき、また、埼玉武蔵のみなさんの応援で、二度目の審査にて、昇段のお許しを頂くことができました。
また、家事、育児で忙しい中、毎週の稽古に行かせてくれる家族にも感謝しています。
本当にありがとうございました。
今後は、新極真空手の黒帯として、より一層の精進をしていく所存です。押忍
埼玉武蔵支部
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