MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
昇段レポート
ホーム > ニュース > ニュース > 支部ニュース > 昇段レポート > 東京東支部 織田勲彦 初段昇段レポート(2014年2月16日)

東京東支部 織田勲彦 初段昇段レポート(2014年2月16日)

2014.03.10
昇段レポート

私は「空手バカ一代」に影響を受け、極真会館芦原道場堺支部に十代半ばで入門しました。

恐る恐る極真空手に足を踏み入れてみると、そこには漫画からそのまま飛び出たような激しくも誇り高き世界がありました。

程なくして組織の名称が変わり、憧れだった極真会の道着に袖を通す事が許されなくなった訳ですが、その時の一抹の寂しさを今でもはっきりと覚えています。

あれから三十数年が経ち、芦原英幸先生も、とうにお亡くなりになり、もう空手を習う事はないだろうと思っていた矢先、突然私の前に、あの極真会の南里宏師範が颯爽と現れたのです。

奇しくも真樹日左夫先生を偲ぶ会が青山葬儀所で執り行われた日でした。

これまで写真や雑誌等でしか拝見したことがなかった南里先生を前に私はすっかり舞い上がってしまい、瞬く間に若き日の「空手バカ一代」の記憶が蘇ったのです。

そしてあれよあれよと導かれるままに、ふたたび極真空手の門を叩いたのでした。

新たに新極真会の道着に身を包んだ私は、若い頃の様に果たして身体が動くのか不安でいっぱいでしたが、久しぶりの道場の空気を懐かしむように懐かしむように少しずつ少しずつ胸に吸い込んでゆくうちに、いつしか不安は打ち消され、気がつけばふたたび空手が出来る喜びに心躍る自分の姿がありました。

初日の稽古が終わり、家への帰り道、私はこの運命のいたずらに心の中で何度も手を合わせて感謝しました。そして稽古を重ねるうち、次第に身体の感覚も取り戻していったのです。

しかしながら蹴り技に関しては若い頃のようにはいかず、過去と現実との隔たりに思い知らされたりもしました。

また、組手ではパワーで押しきる組手に上手く対処出来ず、時に戸惑う事もありました。

五十歳を越えた今では出来る事と出来ない事を自分なりにわきまえ、稽古にのぞむように心掛けています。

そしていよいよ昇段審査です。
審査前の稽古では南里先生自ら、実戦で使える技の数々をバリエーションをつけながら、手とり足とり指導して下さり、とても贅沢で有意義な時間を過ごしました。

価値ある極真空手の黒帯になる重圧と緊張の中、審査は粛々と進められ、ひときわ厳しい眼差しの先生からは次々と課題が出されました。

平安裏の型や護身術、シャドウの合間に入る拳立てやジャンピングスクワット、更には懸垂。
道着は溢れ出る汗でみるみる厚みを増し、身体からは湯気が立ちのぼるほどでした。
時間が経つのも忘れるくらい中身の濃い、大変勉強になった審査会でした。

およそ三時間半にも及んだ審査会も無事に終わり緊張も解け、笑みがこぼれる仲間達の輪の中でホッと一息ついてると、いつの間にか私の中の空手好きな虫が、ふたたびザワザワと騒ぎ始めたのです。

いつも、たくさんの引き出しから色んなお話しを聞かせて下さる南里宏先生、審査会では自分の事のように見守ってご指導頂いた黒帯の諸先輩方、そして道場関係者の皆様に深く感謝いたします。

新極真会の黒帯の名に恥じぬよう「心、技、体」をより一層鍛え、これからも努力してまいります。押忍

東京東支部
支部長/責任者:南里宏
連絡先住所:東京都江東区亀戸6-41-5-103
電話番号:03-3683-5609


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ