黒帯は新たなスタートライン
僕が空手を始めたのは、4歳の時です。
入門したばかりの時は先生や先輩達のしている事がよくわからず、動きをみて真似するだけで精いっぱいでした。
成長するにつれて帯の色も変わっていき、試合にも出るようになっていきました。
最初は試合に対して緊張や恐怖心は無く、どんなに負けても試合に出続けていました。
でも黄帯の時の試合で、技ありや一本は取られなかったものの、圧倒的な力の差で負けて以来、組手に対して恐怖心を抱くようになり、自分の組手に自信を失くしてしまったのです。
その後は試合に出るのは型の試合ばかりで組手の試合を避けるようになり、組手は強くならないままでした。そしてだんだんと何の為に空手をやっているのかわからなくなり、空手以外のスポーツをやってみたいと思ったりもし、空手への気持ちが薄れていった時期もありました。
でも小学五年生の時に、「せっかく空手をやらせてもらっているのだから強くなりたい。」と思うようになり、組手の試合に出場してみると優勝する事ができました。
この試合がきっかけとなり、少しずつ自信を持てるようになりましたが、その頃中学受験の為に一時期空手から離れる事になりました。
受験が無事に終わり、約半年ぶりに道場に行くと、久しぶりの稽古で半年のブランクがあった為か、いつもしていた稽古がとてもきつく感じました。
でもきつい中でも空手を続けられる喜びを実感し、その時一級だった僕は必ず黒帯を取得すると決意しました。
中学入学後は部活には入らず、毎日のように稽古に通い、ドリームカップに出場したり、ユース合宿にも参加させていただきました。
そして中学一年の秋に、茂木先生から「昇段審査に挑戦してみないか。」とのお言葉をもらい、嬉しさの反面、自分は黒帯に相応しい人間なのだろうかと考えてしまいました。
しかし、木元師範や茂木先生への今までの感謝の気持ちと、入門当初からの目標である事を思い、挑戦する決意をしました。
そして昇段審査当日、自分では緊張していないと思っていましたが、いざ学課を書こうとすると手が震えていました。
そして審査が始まり、残すは十人組手のみとなりました。
少し不安にはなりましたが、自分に自信を持ち十人組手に挑みました。
大変厳しいものでしたが、自分の力を出し切り、達成感を得る事ができたと思います。
今回昇段を許されたとはいえ、まだまだ自分には学ぶべき事が多くあると思います。
黒帯になった事は新たなスタートラインに立った気持ちで、日々精進していきます。
最後になりましたが、ご指導いただいた木元師範、茂木先生、そして応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
神奈川東横浜支部
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