この度は昇段審査の機会を与えていただき、また昇段をお許しいただき、本当にありがとうございました。
久野先生、神田先生を始め、横山先輩や秋山先輩、名張道場生のみなさん、10人組手のために遠くから来てくれた道場生の方々、応援してくれた皆さんに深く感謝申し上げます。
14年前、大きな挫折を味わい、精神的に落ち込んだ時期がありました。
そんなときにアンディ・フグさんが亡くなったニュースがとびこんできました。
大変ショックでした。
また生き方や死について考えました。
あらためてアンディ・フグさんの生き方のかっこよさを感じました。
そして自分の悩んでいることが小さく感じました。
とにかく前に進まなくてはと思い、近くの空手道場に入門しました。
3年後、四日市西にある新極真会の道場に入門し、初めての稽古であまりの激しさに青ざめ寒気がしたのを覚えています。
毎回稽古は激しかったですが、終わったあとはいつも爽快でした。
心身ともに疲れていようとも道場に行けばリセットされました。
6年前名張に転勤になり、名張道場にお世話になっています。
その間に結婚、2人の子どもに恵まれました。
なかなか道場に行けない日々もありましたが、無理を言って先輩方に自主練に付き合っていただきました。
昇段審査を受ける2ヶ月前に転勤になり、通勤に1時間かかり道場に行けない日々が続きました。
これではまずいと思い、朝早く起きて毎日自主練をすることを決めました。
自転車、縄跳び、型、シャドウなどを続ける中で、今まで道場に通えばうまくなれると考えていた受け身の自分に気付かされました。
普段は一人で練習し、道場はそれを試す場所であると今は考えています。
昇段審査の日体調は万全で臨むことができました。
しかし緊張のせいか足の裏がそわそわしていました。
基本稽古が終わった時点で汗だくでした。
10人組手は2人目以降技を考える余裕もなく、ただただ突き蹴りを出して前に行くだけでした。
何度もだめだという気持ちになりましたが、その度に審査をして頂いた久野先生の励ましの言葉や会場のみなさんの声に助けられました。
改めて自分の弱さを知ることができました。
しかし自分の中で大切な何かを得ることができました。
私はこれからも、人として成長するためにも空手を続けていきたいと思います。
最後に、文句を言いながらも私が空手を続けることに理解を示してくれる妻に、深く感謝したいと思います。
ありがとう。
西東海支部
支部長:久野浄英
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