この度は、昇段の機会を与えて頂きましたこと誠にありがとうございました。
50歳で入門させて頂き、還暦には憧れの“極真の黒帯”を締めたいとの思いから、何とか大過なく続けることが出来、昇段の機会をお許し頂きましたのも、大濱師範はじめ古市道場の落田師範代、杉本指導員、先輩方や道場生また本部・近隣道場の各師範代の方々のご指導や激励の賜と深く感謝申し上げます。
入門してみますと、若い頃の柔道経験のせいか、組手にはいい歳をしてついつい力が入り注意を受ける事が多々ありました。特に帯上を見ると本能的に闘いモードになっていた事を思い出します…。
経験も技も何もないのに向かって行き、一発頂いて呼吸が出来なくなってのた打ち回る…。
それでも稽古が面白く継続できたことに極真空手の奥の深さを感じずにはいられません。
そのうち腕試しがしたいと思いつつも、当時の全中国は壮年の部一つで上級の有段者がずらり…。師範に懇願してA(初級)とB(上級)に分けて頂き、腕試しの機会も与えて頂きました。
お陰様で二度の優勝の味も味わいましたが、帯下に負けて悔しい思いも経験しました。
師範の言われる「勝ちにこだわれ」は55歳で優勝した年に初めて理解し、稽古もそれなりに満足の行くものだったと感じています。
私の様に壮年になってから入門したものにとりましては何となく黒帯がゴールのような思いを抱いておりましたが、師範より「これからがスタートですよ」とのお言葉を頂き身が引き締まる思いです。
まだまだ空手は未熟ですが、「武の神髄を極める」には一体何を為すべきかを自問自答しながら今後の修行に励みたいと思いますので宜しくお願い致します。
最後になりますが、転勤で九州勤務の折には、出稽古の形で佐賀筑後支部の鳥栖道場にて楠師範と吉村指導員、鳥栖道場生の皆様には格別なるご指導ご鞭撻を賜りました事に、この場をお借りしまして深く感謝申し上げます。押忍
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