この度は昇段審査の機会を与えていただきまして、有難うございました。
私は、52才の時に、高校生の娘が空手を習いたいと言うので見学させて頂いたのですが、若い頃憧れていた極真空手の道場に立っていると思うと、込み上げてくるものがあり、私も入門の決意をしました。
なぜその年齢からと、 妻や友人は反対しましたが、手続きしてしまいました。
しかし稽古は大変厳しく、空手経験無しで30年以上運動をしていない私には、過酷なものでした。
しかも仕事の都合上、週1回しか道場に来れないので、ますます稽古についていけない。
どうすればよいか、まずは日々の生活スタイルの改善から始めました。
毎日通勤で利用しているバスをやめ、約1Kmある心臓破りの坂をランニングし、仕事から帰ると自宅で約1時間の筋トレ、日曜日の早朝自主トレにも参加しました。
努力の結果稽古について行けるようになり、昇級審査も受けさせて頂き、茶帯まで巻くことができました。
昇段審査に挑むには週に4~5回の稽古が必要とのことで諦めていたのですが、松本師範の特別なはからいとお許しを頂きまして、チャレンジすることを決意しました。
審査当日は緊張と不安の中、移動ー型が終わった頃には、太ももが悲鳴をあげていました。
そして十人組手。
止まったらあかん、やられる、攻撃は最大の防御なりという堀毛先生のアドバイスどおり、動き続ける覚悟で頑張りましたが、中盤戦に差し掛かったくらいから苦しさで 心が折れそうになりました。
おやじの根性見せろ!
入門に反対していた妻の声援が聞こえ、泣きそうになりましたが同時に気合いも入り、何とか最後まで動く事ができました。
57才にして極真空手の黒帯を巻けるなんて夢のようです。
改めて、今までの人生で最高の舞台に上げて頂きました松本師範に感謝致します。
有難うございました。
並びに組手の相手と、応援してくださいました先生方、先輩方、毎週木曜と日曜日の早朝に熱心に指導して頂きました堀毛先生、入門当時から私を引っ張ってくださった赤帯の中務先輩、有難うございました。
これからも、老いに負けず長く続けたいと思いますのでよろしくお願いします。 押忍
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