この度は昇段審査を受けさせていただき、また昇段のお許しをいただき誠にありがとうございました。
僕が空手を始めたのは、6歳のときでした。
小さいころから体が柔らかかったことと、個人種目の習い事をさせたいという父親の勧めで空手を始めました。
近所で空手をやっているところを見学して回り、新極真会に入門しました。
入門当初は同年代の子も多く、先生の優しいご指導もあったので、稽古に通うのが楽しくて空手にのめり込むようになりました。
徐々に出稽古に行く回数も多くなり、大会にも積極的に出場しました。
その当時は体が大きかったこともあり、それなりに結果を残すことが出来ました。
しかし、学年が上がるにつれて勝てなくなり、同年代の子が徐々に辞めていくにつれて、楽しさよりもつらさが勝るようになりました。
一時は辞めたいと思うこともありましたが、その時父親から「ひとつのことも続けられんようなら、何をやってもその程度だ」と言われたことが悔しくて、懸命に稽古をし今に至ります。
高校生のときは勉強と部活が忙しく、ほとんど稽古に行くことが出来ませんでした。
これまでの大会やユース合宿で知り合った同世代の子たちが活躍していることに対し、応援する気持ちと焦りを感じていました。
自分も頑張らなくてはと受験を終え、かなりのブランクが出来てしまいましたが、4月にようやく復帰しました。
それから少しして、昇段のお話をいただきました。
復帰したばかりで感覚もそれほど戻っておらず、不安しかありませんでしたが、この機会をまた本格的に空手を始める第一歩にしようと思い、昇段審査を受けさせていただきました。
審査当日は、緊張しながらも基本、移動、型、補強とこれまでの稽古でご指導いただいたことを出し切れたと思います。
十人組手は練習以上に過酷で、今まで経験したどの組手よりも大変なものでした。
何度も心が折れそうになりましたが、お手伝いに来て下さった先輩方や応援に来て下さった方々の声援のおかげで最後までやりきることが出来ました。
本当にありがとうございました。
最後になりましたが、ご指導していただいた深津先生、清水先生、稽古に付き合っていただいた皆さん、審査当日声援を送って下さった方々、本当にありがとうございました。
そして何より、今まで僕を支え応援し続けてくれた両親には心から感謝しています。
これからは有段者としての自覚を持ち、これまで支えていただいた方々、両親への感謝を忘れずにより一層稽古に励んでいきたいと思います。押忍
愛知山本道場
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