この度は、昇段審査を受審させていただきありがとうございました。
「次は参段だぞっ!」
16年前昇段合格後に師範から言われた最初の言葉でした。
しかし、その後は現役の引退、ゲガやモチベーションの低下で仕事を理由に減りいつしか参段は頭から消えて、空手歴の半分以上を経過していました。
自分は今年の5月で入門してから30年になり、師範はその年数から次のステップに昇段審査の機会を下さいました。
過去に読んだレポートに、ヨーロッパでは初段弐段は先輩、参段四段は先生、五段以上は師範という考えがあるそうです。
新極真会で先生として見られる覚悟があるのか、それだけの技量、器が自分にはあるのか。
何よりもこの参段という段位は師、奥村師範が千葉南に道場を立ち上げた時の段位である。
あの頃の師範を思い出すと「本当に自分で良いのか」と自問自答を繰り返し、不安を抱えながらの挑戦でした。
自分は2年前に脳梗塞、去年は網膜剥離になり、今は通常の組手はできない為、師範の計らいで組手は免除での審査でした。
しかし免除された分、他の種目では強く納得してもらえなければと基本稽古の審査からムダに力ばかり入り、焦りと緊張で口はカラカラに渇き、いつも稽古でやっている事がとても難しく長い時間に感じました。
結果は合格をいただきましたが、自分が色帯の頃目に映っていた参段はもっと凄い人達ばかりだったと思います。
自分を見つめ直し今一度自身を磨く、それが昇段して最初にする事だと思いました。
最後に昇段の場を与えて下さった師範、審査に向けて協力してくれた多くの仲間達にあらためてお礼申し上げます。
ありがとうございました。押忍
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