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愛知山本道場 石野誠 初段昇段レポート(2019年4月21日)

2019.06.05
昇段レポート

この度は、昇段審査の機会を与えて頂き誠に有難うございました。

私が空手を始めたのは、1996年21歳の時でした。
その頃、世の中はK-1の全盛期であり、その中でも私は、青い目の侍 アンディ・フグ選手に強いあこがれを抱いていました。

彼の繰り出す必殺技でヘビー級の選手を次々に倒す姿を見て、私も彼のように強くなりたい、男を磨きたいと思うようになりました。
強くなりたいと思ったとき、私は礼節も重んじる日本の空手がいいと決めました。

そして空手を学ぶなら世界最強の極真と思い、雑誌などで見て知っていた全日本ウエイト制空手道選手権大会軽量級チャンピオンの山本健策師範が指導している、愛知山本道場豊橋中浜道場へ友人と3人で入門しました。

初めて山本健策師範にお会いした時は、とても感動しましたが、それ以上にその逞しさに畏敬の念すら抱きました。
しかし、入門して直ぐに稽古はきつくなり、特に組手はとても怖かったと今でもはっきりと覚えています。

体力には自信があり、負けず嫌いの性格でしたので大丈夫だろうとおもっていましたが、稽古に行けば次の日は整形外科に行くというほどの有り様で、あまりの過酷さに耐えられず、2年足らずで退会してしまいました。

今思えば、私の気持ちの弱さが原因でした。

それからの日々は、ろくに運動もせず自由気ままな生活をしていた為、68キロの体重が93キロまで増えたこともありました。
このままでは駄目だと思い30代の時に軽いウエイトトレーニングを始め、また10キロ程度のマラソンにも挑戦し始めました。
この時は夢中になってやっていましたので体重も減っていき、体力も次第に回復して行きました。

そんな日々を過ごしている内に、ふとした時、自分は強くなりたくて好きな空手に入門したのになぜやめたのだろう?なぜあきらめたのだろう?あのまま続けていればどこまでいけたのだろう?と空手の事ばかり思うようになりました。

その思いは日増しに大きくなり、「やっぱり空手がやりたい」とはっきり言える自分に気が付きました。
そして他流派で空手をやっている親友に背中を押してもらい、空手をやるなら私は、やはり愛知山本道場で学びたいとあの時と同じ気持ちのまま2013年38歳の時、豊橋瓦町道場へ再入門しました。
あの頃、若さゆえの未熟さで辞めてしまったことを後悔し、気持ちも新たに「極真の黒帯」を目標に稽古に励むことを心に誓いました。

久しぶりに山本健策師範にお会いした時、「今度は黒帯を取るまで辞めるなよ」とこんな私にもあたたかいお言葉と励ましをいただき、嬉しく思いました。

この日からは、空手中心の生活スタイルになり、毎日が稽古の辛い日々でしたが、先輩達や道場生のみんなと稽古を重ねるうち、楽しさも感じるようになりました。
そして山本健策師範から何度も声をかけていただき、今回昇段審査に挑戦することができました。

これはひとえに、山本健策師範を始め、豊橋瓦町道場・田原道場・天白道場の先輩方や道場生の皆さんのお陰だと思っておりとても感謝しています。
その中でも一番長い間、私の為にご指導して頂いた豊橋瓦町道場の責任者でもある大久保友詞指導員と細川尊史指導員には感謝しきれません。

本当にありがとうございました。

私は空手を通じて、あきらめない事の大切さ、やり続ける事の大事さ、努力し続ける事、想い続ける事を学び、本当の強さとは、試合などで勝つことだけでなく、人に優しくすることや思いやりも必要なことだと知りました。

今後の私の人生において、プライベートや仕事などで必ず役に立つと思っています。

今、はっきりと言えることがあります。「空手をやっていて本当に良かった!」と。

入門当初からの大きな目標でありました黒帯取得を頂くことができ、その黒帯の重みに心が引き締まる想いを感じております。

最後になりますが、今回の昇段のお許しをして頂いた山本健策師範、各道場の先輩方、道場生の皆様、保護者の方々、家族、友人、会社の方々、また、審査当日に号令や審判、組手のお手伝いをして頂いた先輩方、応援に来て頂いた皆さんに感謝しています。

本当にありがとうございました。

山本健策師範から頂いた「黒帯が本当のスタートだ。」というお言葉を胸に刻み、武道を学ぶ者としてこれからも感謝の気持ちと初心を忘れずに極真の黒帯としての自覚と責任を持って、日々稽古に精進する所在です。押忍

※愛知山本道場の情報はこちらよりご確認下さい。


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