この度は、昇段審査を受ける機会を頂き、ありがとうございました。
約1年ぐらい前に昇段審査の話を頂き、自分なりに考えていたのは、年齢的に考えてもおそらくこれが最後の審査になるだろうから、自分の出来る最高の状態にして審査に臨みたいという事でした。
しかしながら、日々の業務に追われ中々思うように稽古が出来ず、また大分先の事だという油断と自分自身への甘えも有り、そんな甘いものでは無いと知りつつも、稽古を後回しにしてしまいズルズルと日々が経過して行きました。
そして、審査の3か月前位になったころから頑張らないとまずいと危機感のようなものを感じ始め、本格的に審査に向けての稽古をやり始めました。
それまでにも全然練習していなかったわけではないのですが、急に体への負担がいつもより増えたせいか、肘と膝を痛めてしまい、回転しての移動・型の練習は膝の痛みに耐えながらの練習となってしまいました。
若い頃は苦にもせず普通にやっていた事が思うように出来なくなり、つくづく年を取った事と普段の稽古の積み重ねが大事だと思いました。
結局、自分の思っていたような状態にコンディションを作る事が出来ないまま審査当日を迎えてしまいました。
審査が始まり特に緊張感は感じていなかったのですが、やはりプレッシャーがあったのか体の動きが何かいつもと違う感じがしていました。
基本~補強~伝統移動と審査項目が進んで行きましたが、伝統移動の時になっても体がほぐれず不安定な動きになってしまい、技を間違えたりのミスはほとんどしていなかったのですが、体も気持ちも落ち着かず、この調子で型の審査になったら間違えてしまいそうだと不安な気持ちになっていました。
やがて、型の審査が始まり落ち着いて慎重にやろうと思いましたが、そう思うとかえって緊張を高めてしまうのか?最初のうちは1つの型が終わるごとに緊張感と疲労感を感じていました。
しかし型が段々と進むにつれて、いつの間にか気持ちも体もほぐれてきて、自然に体が動く様になり、ラストの組手の審査の時にはリラックスした状態(良い意味で)で挑むことが出来ました。
終わってみると色々と課題は残りましたが、無事審査を終える事が出来て良かったと思います。
大山総裁が練習は厳しく本番の時は平常心でと言うような事をよく言われていたと思いますが、これから先何があっても平常心で取り組めるように日々精進して行きたいと思います。
最後に、この機会を与えてくださった木元師範始め木元道場職員の方々に感謝いたします。
また、今回一緒に審査を受けられた生徒の方々にも感謝したいと思います。
審査前に皆で一緒に稽古した事は楽しい想い出となりました。
ありがとうございました、これからもよろしくお願いいたします。押忍
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