この度は、昇段審査を受けさせていただき誠にありがとうございました。
私は小学校一年生の時に入会しました。
初めは楽しく通っていましたが、同学年にはすでに試合で活躍している道場生がたくさんいて、彼らと組手の練習をするのがだんだんと怖くなっていきました。
痛くて辛い空手をやりたくないと言ったこともあります。
しかしその裏では、皆の様に強くなりたいという気持ちもあって毎回泣いてばかりだったように思います。
そのような日々を送るなか、強くなるには稽古するしかないという師範の言葉を信じてそれまで参加したことのなかった選手クラスや四国岡山合同稽古にも参加するようになりました。普段の稽古よりも数倍厳しい稽古内容に当然苦しみましたが、周りでは仲間たちもたくさん泣いていて、その時初めて「辛いのは自分だけではない」ということと、「苦しい練習をたくさんしているからみんな強いんだ」ということに気が付いたのです。
それからは試合にも挑戦するようになりました。
広い会場で大勢の人に見られながら型や組手をするのはとても緊張しましたが、試合の前後に優しく声をかけてくれる仲間たちのおかげで気持ちが楽になりました。
ドリームフェスティバルやユース合宿に参加できたのも、共に頑張ってきた仲間の存在が大きかったと感じています。
これまで空手を習ってきてたくさんの思い出がありますが、一番に思い出すのはやはり辛くて苦しい稽古の日々です。
あの辛さを乗り越えてきたからこそ空手以外の様々なことにも挑戦する勇気と、困難に立ち向かう精神力を身につけることができたのだと思います。
泣いてばかりだった私を支えてくださった師範方、仲間、家族には感謝の気持ちでいっぱいです。また、十人組手の相手をしてくださった先輩方も本当にありがとうございました。
これからも日々の努力を怠らず、成長していけるように頑張ります。押忍
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