この度は昇段審査の機会を与えていただきありがとうございます。
塚本道場に入門して10年。入門当日、最初に教えてもらったのは「道場に入る時は礼をする」ことでした。
学年が上がるにつれて入門する後輩がいれば辞めていく同輩もいましたが、そうしたなかでも僕は通い続けました。
受験のため一旦道場から離れ、無事第1志望校に合格した後は復帰し、勉強との両立を図りました。
しかし中学生になってからは学校活動で忙しくなり道場に通う回数は激減しました。
でもそれだけが理由ではありません。
僕は痛みや辛さから逃げていたのです。
空手をやめたいと師範に直訴し「逃げるな、続けろ」と諭された日もありました。
今年の3月、昇段審査を受ける許可を師範に頂きました。
内心臆しながら迎えた審査当日最後の十人組手、立っているだけでやっとでしたが対戦を終えるたび道着を正して礼をしました。
そして10人目は入門して最初に教えてくれた仲間の慶次郎。ありがとうと伝えました。
審査を受けるにあたって空手道について考えた時、真っ先にあの「礼」が思い当たりました。
どんなにきつくても礼を正そうと心に決めたのです。
決めていたからこそ乗り越えられました。
礼を欠かさず戦ったあの10分間、僕はちゃんと空手道を貫いていたと思います。
続けること。
一見簡単そうですが、それを僕は10年間行ってきました。
これから先の10年も同じです。
全てを見守ってきて下さった塚本徳臣師範ありがとうございます。
背中を押し続けてくれた家族、ありがとうございます。
対戦・応援して下さった先生・諸先輩方・道場生の皆さんありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。押忍
※世田谷・杉並支部情報はこちらよりご確認下さい。