この度は五段の允許、誠にありがとうございました。
ポーランドでの世界ウエイト制大会の後に実施される、世界空手セミナー内でのWKO昇段審査会に参加させて頂きました。
緑代表だけでなく、海外の審査員の師範方からも審査して頂ける大変貴重な時間でした。
気候だけでなく、水や食べ物の違う異国の地で体調は崩さないのか。
7時間の時差があり、大会や会議などの支部長の業務を数日間こなした後、厳しい昇段審査をパスする事が出来るのか。
古傷は悪化しないかなど、不安要素が多々ありました。
不安要素を消すには稽古しかないと考え、昇段審査までの日々の稽古を計画的にこなして行きました。
その中でも、日曜日に行っていた息子たちとの組手稽古は、私にとってハードでありながらも楽しい時間でした。
少し前までは赤ちゃんだったはずなのに、今では私よりも10cm以上身長の高くなった我が子との真剣勝負です。
彼らの突き蹴りが、私の五臓六腑に響き渡りました。
何度も繰り返した組手稽古が私の自信になりました。
また、水曜日の午前中の型クラスも同様でした。
支部の指導員クラスのみなさんとの高レベルな型稽古は、だらけがちな週の中日の朝に最適な楽しい鍛錬となりました。
連続で繰り返す長時間の厳しくも楽しい型稽古は、私の自信をより深めました。
気負いすぎず、楽しい時間を過ごすという事が、今回の昇段審査への私の中のキーワードになってきました。
「楽(らく)」と「楽しい」は同じ漢字を書きます。
しかし、楽だけをしていては楽しくはなりません。
楽しくなるためには、やはりそれ相応の努力が必要になります。
後に楽をするためにいま苦しむ。
でも、苦しむ事は上達への避けられない道なので、それは楽しい事である。
厳しい昇段審査を楽にこなすための努力と、それを楽しいと感じる自分。
周囲のみなさんのおかげで、順調に準備をすることが出来ました。
このレポートを書いている今日10月13日は、私が18年前に道場開設の許可を頂いた日です。
道場長となった事で、普通の人生を歩んでいたら経験出来なかった貴重な経験を多数積ませて頂きました。
この三年ほどの間、コロナパンデミックを始めとした、信じられないような事が多々ありました。
普通の事が、ある日突然普通に出来なくなるという経験をしました。
何不自由なく普通に過ごせているという事が如何に幸せなのかを改めて実感しました。
もうダメなのかなという時、空手が私を救ってくれました。
空手道修行から得た力もありますが、師や先輩後輩が私の周りで支えてくれました。
空手を通じ、人生の大切な事たくさんを教えて頂いた我が師の緑師範、諸先輩方、同輩後輩に唯唯感謝の気持ちでいっぱいです。
また、師範代、指導員、道場生、保護者、支援者のみなさまで、いま現在の香川中央支部が成り立っています。
空手で出会えた全ての方々のお陰を無くして、私の人生はありません。
最後になりますが、新極真会の五段位として、改めて身の引き締まる思いです。
最愛の家族、五体満足に生み育ててくれた両親、いつも稽古に来てくれる道場生のみなさんに感謝申し上げます。
日々を普通に過ごせているという事、人生全てに心より感謝いたします。
「頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す。」
今後もこの言葉を胸に、日々努力精進して行きます。
※香川中央支部の情報はこちらよりご確認下さい。