「植村君これまた見といてね。」と一通の封筒を手渡され、中身を確認したところ、『昇段審査会のお知らせ』と書かれた申込み用紙が入っていました。
極真の黒帯とは関取で言うところの横綱、空手の世界では誰もが憧れる存在であり、空手の強さだけでなく、日頃の人間性や立ち振る舞いまでもが要求されるものだと認識しています。
10人組手やこの先の空手人生を考えると、不安な気持ちもありましたが、学生時代から考えると24年越しの悲願である昇段査定を受ける決断をしました。
私は学生時代、和歌山支部で稽古をしており、昇段査定を受ける練習をしていた稽古中に骨折する怪我をして、就職する事もあってそのまま道場から遠のいてしまいました。
10年以上経ったある日、身体を鍛える必要性を感じ、やはり空手がやりたいという気持ちが強くなり、野上先生の元で空手に復帰する事となりました。
その頃から悲願であった黒帯をとりたい、という事が悲願となっていました。
昇段査定当日は、極度な緊張から、基本稽古や移動稽古から力が入り過ぎてしまいましたが、このプレッシャーを乗り越えてこその黒帯だと思い、気持ちを奮い立たせて10人組手に挑みました。
私自身は器用ではありませんので、後ろ回し蹴りの様な華麗な技は使えませんので、自分の持ち味の常に全力、常に前に出るを心がけて最初から飛ばしていき、やっとの思いで10人組手を達成できました。
昇段査定を無事に乗り越える事ができたのは、日頃指導をして頂いている野上先生をはじめ、先輩方、道場の皆さん、応援に来て頂いた方々の応援があったからこそだと思います。
この場を借りて、お礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
そして、以前から帯はその帯を付けてから、その実力が身に付く、と言われていますので、私を黒帯にして良かったと思われる様に、日々精進を重ね、本当の黒帯に近づいていく所属です。押忍
※大阪なにわ城北道場の情報はこちらよりご確認下さい。