この度は昇段審査の機会を設けていただくと共に、初段をお許しいただき誠にありがとうございました。
私が昇段審査を受審するきっかけとなったのは、多⽥修⼀郎師範から三⽉の昇段審査を受けないかと声をかけていただいた事です。
⼀級の昇級審査から約六年ぶりの審査であり、難しい昇段審査に合格できるのかという不安もありましたが、ここで⼀歩を踏み出さないと何も変わらないままだと思い、受審を決意いたしました。
私は就職活動や⼤学での卒業論⽂の制作に向けて取り組んでいる最中でしたが、昇段審査に向けて稽古にはできる限り参加し、普段より気を引き締めて取り組みました。
回転移動や裏の型の稽古では⼀つ⼀つの動作や⽬線に注意を払いながら取り組み、組⼿の稽古では、昇段審査の⼭場でもある⼗⼈組⼿を突破する為、受けや体⼒の温存を意識して取り組みました。
審査会当⽇は⾃信を持って臨んだのですが、緊張や⾼揚感といった様々な感情が⼊り混じり、⾃⾝の思うように動けないことが多くありました。
そのような中でも型の審査や⼗⼈組⼿を乗り越え、反省点は多くありますが、合格をいただくことができました。
昇段審査を通じて、⾃⾝の空⼿の基本・移動・型・組⼿をより良いものにしようという向上⼼や、⿊帯の⼀員となる事への責任感が育まれ、⼼⾝共に成⻑したと感じております。
宮本武蔵の⾔葉にある「千⽇の稽古をもって鍛となし、万⽇の稽古をもって錬となす」のように、初段をゴールではなく新たなスタートとして⽇々の鍛錬を怠らず、⾃⾝の空⼿をより良
いものへ昇華するべく⽇々の稽古に邁進したいと考えております。
最後になりますが、ご指導してくださった多⽥修⼀郎師範、年度末の多忙な時期の中、⼗⼈組⼿の相⼿を務めてくださった道場⽣の皆様へ⼼より感謝申し上げます。
※大阪西支部の情報はこちらよりご確認下さい。