昨年まではコロナ対策として広島支部出身者の支部、道場を除けば中国地方3県の選手に限定されていた全中国大会だが、今年は地区の縛りを撤廃し通常通りのレギュレーションで開催される。
・大会名:第40回全中国大会
・開催日:2023年9月24日
・開催場所:広島県立総合体育館 小アリーナ
・アクセス:広島電鉄「紙屋町西」下車、
バス「紙屋町」または「バスセンター」下車
アストラムライン「県庁前」下車(西2 出口)
・主催:広島支部
王座流出阻止の一番手として期待されるのが、昨年7月に一般部デビューをはたした古庄正樹だ。
前回大会、佐賀筑後大会でともに準優勝とはいえ、ドリームを2度制した実績が示すように潜在能力は高い。
関西勢から王座を奪還し、その後4連覇をはたした古本の後を継ぐ形で鯉城杯の流出阻止に全力を傾ける。
そこに待ったをかける最右翼と言えるのが、難波隼平と大橋伊織だろう。
古本の王座奪還までは関西勢に連覇を許していた時期もあるだけに、今後を見据える上で広島支部の真価が問われる大会にもなりそうだ。
昨年新設された一般上級女子の注目は、佐賀筑後支部の漢由依奈のエントリーだ。
今年2月の佐賀筑後大会で世界大会日本代表の妹・藍理に初勝利を献上したとはいえ、潜在能力の高さは誰もが認めるところである。
一般部のデビュー戦ながら前回大会を制した中廣朋花にとっては、何物にも代えがたい貴重な経験の場となりそうだ。
1984年の初開催から39年。
節目の40回大会を迎える全中国大会が、古庄、中廣らの若い力を背に新たなステージへと突入する。
大会主催者:大濱博幸(広島支部支部長)
「古本翔基が世界大会の代表に入ったので今回は出場しません。
よって今年は古庄正樹が王座を守れるか、というのが一番の注目ポイントになります。
まだ高校2年生ですが、持ち味をちゃんと出すことができれば優勝する可能性は十分あると思います。
ただ、今は『打たせずに打つ』という広島支部が追い求める組手スタイルに変えている途中で、先日のドリームフェスティバルでは遠田竜司選手に押し込まれる場面も見られました。まだ新しい組手に慣れていない部分もあるでしょうし、馬力のある選手を相手にした時はまだ先行きが不透明なところがあります。
ドリームを反省材料にしつつ少しアドバイスをしたので、夏合宿を経てどれだけ本人の中で消化できたかに注目したいですね」
前回大会決勝戦 古庄正樹 対 古本翔基