この度は、昇段のお許しを頂きありがとうございます。
私は空手歴だけは24年と長いのですが、仕事で稽古出来なかった時期もあり茶帯取得後18年が経過しておりました。
無論いつか黒帯になりたいという夢はありましたが、精神面が弱く仕事を言い訳にして空手に真摯に向き合い挑戦する事から逃げていたのだと思います。
空手歴が長くなればなる程、黒帯は雲の上の遠い存在になっていました。
そんな私が1年前に昇段審査のお話を頂いた時は戸惑いを隠せませんでしたが、弱い自分から脱却したく茶水軍団「なんくるないさ一精神」で挑戦しようと決意しました。
まず精神面を鍛えるため多くの試合に出場しました (2023年は9試合に申込)。
そして指導員をさせて頂く中で、新極真空手の楽しさと厳しさの両面をどう伝えるか自問自答し続けた事も、空手の奥深さを改めて認識する事ができ大変勉強になりました。
審査を4か月後に控えた8月には稽古中に足指を骨折してしまい「やはり自分に黒帯は無理なのか」とネガになりましたが、弱い自分には絶対に戻らないと奮起しカルシウムサプリを大量摂取しつつ組手が出来ない時間を基本・移動・型の稽古に切替えました。
審査当日は、あの独特の雰囲気に気絶するほど緊張してしまいご指導頂いた動きが思うように出来ませんでしたが、全て手を抜かず全力で取組む気持ちだけは貫き通そうと意識しました。
10人組手は想像を絶する過酷なもので、特に2人目の黒帯の先輩の、高橋名人、いや北斗百裂拳の様な猛烈な連打を受けたときは「もはやこれまでか」と昇天しかかりましたが周囲の声援に我に返り24年間の思い出が走馬灯のように頭をよぎり何とか完遂することが出来ました。
最後に、砂川師範、泉師範代、黒帯の先輩方、道場の皆様、富山道場の大山師範と皆様、これまでお世話になりました師範、先生方に心から御礼を申し上げ ます。
新極真会の黒帯に恥じぬよう改めて初心に立ち返り心技体を精進して参ります。押忍
※こちらで掲載している昇級者氏名は、支部道場より頂いた昇級者データを参照しています。
東京お茶の支部情報はこちらよりご確認下さい。