この度は、昇段審査を受けさせて頂き、また昇段のお許しを頂き誠にありがとうございました。
僕が空手を始めたのは5歳の頃でした。
始めたばかりの頃は空手の挨拶「押忍」という言葉もなかなか慣れることができませんでした。
そんな何も分かっていない僕に先輩方が優しく丁寧に教えてくれました。
稽古をしていくうちに、級も上がっていき、試合にも出るようになりました。
練習を重ねた分試合で勝つ喜びを理解すると同時に殴られたり蹴られたりする辛さも知りました。
しかし僕は空手を辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
その理由は、一番は家族の存在だと思います。
僕の父はもともと格闘技をしていて、今の自分の組み手スタイルは父のスタイルの真似とも言えます。
練習では自分の攻撃を体で受けてくれたり、勝っても負けても普段と変わらずに接してもくれました。
そんな父のおかげで楽しく空手を12年間続けてこられたと思います。
長く空手を続けてきたけれど、一度も父を超えたと思ったことはありません。
母は自分が試合などで落ち込んでいると、そっと寄り添ってくれました。
家族のサポートが無ければ12年間も続けることは出来なかったかもしれません。
本当に感謝しかありません。
昇段審査の10人組手では、12年間積上げてきたもの全部を出し切れました。
今までを通して一番良い組手だったと感じました。
最後の10人目が終わった瞬間、今まで頑張ってきた良き思い出や、悔しい思い出が頭をよぎり、思わず涙があふれました。
1人ではここまで出来なかったし、熱心に教えてくれた師範や仲間には感謝しかありません。
1つのことを続けてこられたことは、必ず自分のこれからの人生の自信になると思いますし、今まで支えてもらった分、これからは自分が人を支えられる人間になっていかなければと改めて感じました。
本当に空手に出会えて良かったです。
※徳島西南支部情報はこちらよりご確認下さい。