1月12日、大山倍達総裁が眠る東京・護国寺で、新年最初の行事となる鏡開き稽古会が行なわれた。緑健児代表、小林功副代表、三好一男副代表をはじめ、関東近郊を中心とした支部長・道場長や、今年5月31日、6月1日に開催される第1回WFKO世界大会(第2回JFKO国際大会、第1回国際シニアフルコンタクト大会併催)の日本代表選手も稽古に参加(井上ほの花、漢藍理は欠席)。澄み渡った青空の中、大勢の参加者が気合いの入った稽古を行なった。
鏡開き稽古会は観音堂(本堂)での護摩供養から始まり、第1回WFKO世界大会および、第2回JFKO国際大会での男女全階級制覇、新極真会のさらなる発展を祈願し、祈祷が行なわれた。
護摩供養の後は境内に場所を移して稽古を実施。緑代表は新年のあいさつとともに「昨年はたくさんの支えをいただき、KCC、全日本大会を無事に終えることができました。本当にありがとうございました。今年は3月にJFKO青少年大会、5月末から6月頭にWFKO世界大会、JFKO国際大会・シニア国際大会が開催されます。また、7月には選抜戦を勝ち抜いた選手が初めて集うドリームフェスティバルも開催します。WFKOはアジア、ヨーロッパの選抜戦を見ましたけど非常にレベルが高いです。初開催の舞台で新極真会が上位を独占して、これからのフルコンタクト空手界を引っ張っていけるようにがんばってください。JFKOでも新極真会が全階級をリードしてほしいと思います。1万3千人キャパの会場ですから、ぜひたくさんの方々に応援に来ていただきたいです。今年の目標を立てずに過ごすのも一年、目標を立てて努力邁進するのも一年です。みなさんにはぜひ目標を立てて過ごしていただきたいと思います」と語り、気合いのこもったかけ声とともに基本稽古がスタートした。
稽古の締めには緑代表が歴代の世界チャンピオン、全日本チャンピオンを次々に呼び込み、塚本徳臣師範、塚越孝行支部長、島本雄二支部長、将口恵美、入来建武、岡田侑己、鈴木未紘、多田成慶、田中健太が前へ。歴戦の猛者たちが檄を飛ばす中、全員が気合いを込めて締めの廻し蹴り200本を完遂した。
参加者全員での記念撮影を挟んで桂昌殿に移動すると、奉納演武が行なわれた。組手男子は第56回全日本大会チャンピオンの多田成慶、準優勝の遠田竜司、女子はチャンピオンの鈴木未紘と準優勝の目代結菜がそれぞれ組手を行なった。
型男子は、2024年が1回目の開催となった全日本大会の型部門を制した田中健太が五十四歩を披露。女子は世界大会3位、全日本大会準優勝の将口が磨き上げられた観空を見せた。
続いて団体型も披露され、東京江戸川支部の大友侃、一色悠輔、松澤きく乃による小学生団体型(撃砕小)、東京ベイ港支部の谷口亜翠佳、伊藤允英、大瀧健一による一般団体型(突きの型)の演武が行なわれた。
奉納演武の後は、これまでの功績と2024年の活躍を加味した新極真賞の受賞者が発表され、第13回世界大会を制した入来、第1回KCCチャンピオンの岡田、KCCと第56回全日本大会で優勝を飾った鈴木未紘に栄誉ある賞が贈られた。代表して入来があいさつを行ない「素晴らしい賞をいただきありがとうございます。今年も新極真会のために1年がんばりますのでよろしくお願いします」とコメントした。
続けて第1回WFKO世界大会の日本代表が呼び込まれ、代表して男子主将の多田、女子主将の鈴木から大会への決意が語られた。
「残りの期間、一生懸命稽古して、男女全階級制覇できるようにがんばります。応援よろしくお願いします」(多田)
「2024年はたくさんの応援・サポートありがとうございました。残り期間もしっかりと大会に向けて準備し、男女全階級制覇という結果を残せるようにがんばります。応援よろしくお願いします」(鈴木)
選手強化副委員長の奥村幸一師範は「第13回世界大会においては、組手・型で男女W優勝を達成しました。そして、初の試みである第1回KCCでも男女W優勝を成し遂げています。この勢いで3月には第1回WFKO世界大会日本代表選手団の合宿を富士の麓で行ないます。必ずやWFKO世界大会では新極真会が全階級制覇するようにがんばります。応援のほどよろしくお願いします」と熱い思いを語った。
第1回WFKO世界大会と併催となる、第2回JFKO国際大会、第1回国際シニアフルコン大会に出場する選手からも思いが語られた。JFKO国際大会出場選手を代表しては、KCC王者の岡田が「残り時間で精一杯諦めず、日々鍛錬を重ねて、JFKO国際大会で全階級制覇できるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします」とコメント。
国際シニアフルコン大会においては、鏡開き稽古に参加した出場予定選手が前に並び、代表して平井博之、田中幸太朗、谷口の3名が思いを語った。平井は「しっかり新極真会の選手として優勝できるようにがんばります。応援よろしくお願いします」、田中は「絶対という言葉はないですが、絶対に優勝します」、谷口は「とてもワクワクしています。ワクワクだけではなくて必ず優勝する。ユースのみなさんのパワーに負けずに、年齢関係なくしっかり新極真会として優勝できるようにがんばります。応援よろしくお願いします」と決戦に向けそれぞれが力強く宣言した。
最後に奥村師範より、鏡開き稽古に参加した中国支部の4名と支部創立の経緯が紹介されたのち、桂昌殿から移動。参加者が順番に大山総裁の墓前に手を合わせ、鏡開き稽古会が終了した。