この度は初段への昇段をお許しいただき、誠にありがとうございます。
私は15年前、3歳の時に三重中央支部寺家道場に入門しました。幼すぎて何もわからないまま稽古に通うだけでしたが、いつしか「強くなりたい!そして黒帯を巻きたい!」と願うようになりました。
私は幼稚園の時に初めて大会に出場し、負ける悔しさを知りました。
私は負けず嫌いなので、「もっと強くなりたい!そしてたくさんトロフィーが欲しい!」と、週4回稽古に通いました。
家族は仕事の後に遠くの道場まで送迎してくれて、本当に感謝しています。
稽古の甲斐あって、小学校時代にはブロック大会などでも優勝できるようになり、全国大会であるドリームフェスティバルにも出場しました。
ですが、さすがは全国大会。結果はいつも2回戦、3回戦負け。満身創痍で挑んだ小学6年や中学3年の年でも、ベスト8止まりでした。
私にとって黒帯までの道のりは、簡単なものではありませんでした。
型が苦手で、審査では2回に1回しか合格できず、落ち込みました。
ですが、今思うと私は今の時代には珍しく飛び級がなく、すべての種類の帯を経験しています。厳しい審査を潜り抜けた今回の黒帯は、とても価値のあるものです。
審査に向けて、私は今までで一番基本練習に励みました。型や移動稽古、基本稽古は練習のようにできましたが、やはり十人組手は苦しかったです。
学校の部活では12年間野球も続けていましたが、空手と野球の両立は想像以上に厳しく、辛い決断をすることも多々ありました。しかし、寺家師範や空手仲間たちの励ましがあり、あきらめずに大好きな空手を続けることができました。
私にとって、家族や大切な仲間たちとの絆、諦めない心、勝利の喜び、負けの悔しさを教えてくれた空手は、人生そのものです。
これからは、今まで支えてくれた人への恩返しと、黒帯としてふさわしい人格者になれるよう、日々精進してまいります。