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アンジェイ・キンザースキーが全日本に続きKCCも制す 女子は鈴木未紘が2連覇達成【第2回空手Champion of Champions】

2026.07.20
新極真会ニュース

7月19日、国立代々木第二体育館にて、「第2回空手Champion of Champions」(KCC)が開催された。2024年に産声を上げた今大会は、優勝賞金1,000万円、賞金総額3,000万円をかけたプレミアムトーナメント。男子9名、女子8名の精鋭が世界各国から集い、大声援の中で激闘を展開した。

従来の大会とは一線を画す演出も本大会の特徴である。オープニングではケンドーコバヤシさんのコールを合図に、出場選手たちがレーザー光線やスモークの中で登場。開会式で緑健児代表が挨拶を行なった。

【男子一回戦】

歴代の世界王者も名を連ねた審判団の紹介を経て、男子一回戦から大会がスタートした。熱狂を後押しする選手紹介映像に続き、遠田竜司(日本)、マシエ・マズール(ポーランド)が各自のテーマ曲に乗って入場した。

13回世界大会でも拳を合わせている両者による対決は、遠田が開始から全開で攻め立てる。遠田が下段蹴りの連打で見せ場をつくると、マズールもボディへの突きやヒザ蹴りで応戦。最後は「竜司」コールに乗って遠田がラッシュを仕掛け、本戦5-0で勝利を収めた。

【女子一回戦】

女子一回戦は、前回大会準優勝のブリジタ・グスタイタイテ(リトアニア)と目代結菜(日本)の試合で幕を開けた。前回大会の一回戦でも同カードが実現しており、その際は目代が敗戦している。今大会では目代がフットワークを交えて積極的に攻め、下突きを軸にした攻撃で反則を取られることなく試合を進めた。突きとヒザ蹴りで猛攻を仕掛けるグスタイタイテを振り切り、目代が本戦5-0で二回戦に進出した。

本大会最年長の40歳・アネタ・メスカウスキエネ(リトアニア)と、前回大会3位の藤原桃萌(日本)が初戦で激突した。藤原は左右の突きの連打、下突き、強烈な下段蹴りと持ち味を存分に発揮して攻勢に。アネタも下突きや胸への突きで反撃に出るが、本戦終盤に藤原のギアが一段上がる。最後まで攻め切った藤原が、本戦4-0で勝利を手にした。

藤原と同じく、前回大会3位の網川来夢(日本)とアリーナ・オシペンコ(カザフスタン)が対峙した。本戦開始早々、網川は突きで距離を詰めていく。オシペンコは前蹴りや突きの連打で攻め立て、双方に注意が課されるほど試合はヒートアップ(オシペンコに注意1、網川に注意2)。本戦は0-1で引き分けとなり、延長戦は網川が打ち合いを制圧。判定3-1で接戦をものにした。

ヨーロッパの中量級で無類の強さを誇るリリ・メゾ(ハンガリー)と、ディフェンディング王者である鈴木未紘(日本)が一回戦で相まみえた。鈴木は左右の突き、下段蹴り、ヒザ蹴り、下突きなどで猛攻を仕掛け、メゾに付け入る隙を与えない。メゾも攻撃を返すがいずれも単発となり、勢いのまま鈴木が本戦4-0で勝利を収めた。

【男子二回戦】

男子二回戦の初戦では、過去に2度対戦しているエヴェンタス・グザウスカス(リトアニア)と渡辺優作(日本)が火花を散らした。優作はグザウスカスの蹴りをかわしつつ、強烈な突きを叩き込んでいく。本戦は一進一退の攻防が続き引き分け(判定1-0)となり、勝負の行方は延長戦へ。延長開始早々から猛攻を仕掛け、中盤にも突きの連打を見せるなど、攻めの姿勢を崩さなかったグザウスカスが、判定4-1で準決勝に進出した。

初戦を突破した遠田と、海外選手初の全日本大会王者となったアンジェイ・キンザースキー(カザフスタン)による注目の一戦。キンザースキーは独特の間合いから上段への蹴りを放ち、接近戦ではヒザ蹴りで主導権を握る。遠田も突きや下段蹴りで反撃を試みるが及ばず、キンザースキーが本戦5-0で勝利を飾った。

続く試合では、渡辺和志(日本)とアントン・ジマレフ(カザフスタン)による、WFKO世界大会王者同士の一戦が展開された。序盤から和志が回転の速い突きで攻め込むと、ジマレフも突きや狙いすましたヒザ蹴りで応戦。打ち合いの中で和志がダウンし、VAR審査が行なわれた。当初はジマレフの肩が和志の顔面に当たったとして、ジマレフに注意1が与えられ、試合が再開。本戦は0-0の判定となった。しかしその後、主審からVAR審査の判定結果に誤りがあったことが申告され、ジマレフの技有りが認められたため、ジマレフの勝利となった。

類まれなオフェンス力を持つパウリウス・ジマンタス(リトアニア)とディフェンディング王者の岡田侑己(日本)の一戦は、波乱の幕切れとなった。序盤からヒット&アウェイで仕掛けた岡田だったが、自身が放った右の下段蹴りがジマンタスの蹴りと交錯。岡田は負傷により担架でコートを後にすることとなり、ジマンタスが準決勝進出を決めた。

ハーフタイムでは第9回世界大会王者の塚越孝行支部長と、同大会準優勝のドナタス・イムブラス師範が登壇。MCの質問に沿って世界大会の思い出などを語った。

【女子準決勝戦】

女子は日本勢がベスト4を独占した。目代と藤原による準決勝第1試合では、互いに一歩も譲らず本戦0-0、延長1-1と拮抗した展開となる。目代は突きやヒザ蹴り、藤原は力強い下段蹴りや突きを軸に熱戦を展開する中、接近戦での下突きの応酬を藤原が制圧。最終延長4-1で決勝進出を決めた。

続く準決勝第2試合では、網川と鈴木が激突した。ひとつ前の試合で脚を負傷していた網川だったが、強靭な精神力で鈴木に立ち向かう。鈴木は左右の突き、ヒザ蹴り、下段蹴りを軸に多彩な技を見せ、本戦4-0で網川をシャットアウト。藤原の待つ決勝へと歩を進めた。

【男子準決勝戦】

男子は女子と打って変わって、ベスト4を海外選手が占めた。グザウスカスとキンザースキーによる準決勝第1試合では、グザウスカスが足を使って一気に間合いを詰め、パワフルな突きを見舞っていく。キンザースキーもヒザ蹴りなどで応戦し熱戦となるが、その中でグザウスカスに注意2が課されてしまう。終盤にはキンザースキーもギアを上げ、最後は本戦4-0でキンザースキーに軍配が上がった。

準決勝第2試合では、ジマレフとジマンタスが激突した。本戦序盤からジマンタスがパワフルな突きで猛攻を仕掛け、試合はジマンタス優位かと思われた。しかし、ジマレフが本戦終盤に中段突きを一閃すると、クリーンヒットとなり一本に。ジマレフが決勝進出を決め、カザフスタン勢同士のファイナルが確定した。

決勝戦の前には演武が行なわれ、第1112回世界大会王者である島本雄二支部長と、第13回世界大会・型を制した渡邉大士師範代、田中利奈が登場。島本支部長が豪快なバット折りと瓦割りを披露し、渡邉師範代と田中は世界を制した型で観衆を魅了した。

演武の後には、今大会のメインスポンサーである株式会社WFFの伊藤道弘代表取締役に、緑代表から盾が贈られた。

続けて今大会の前に開催されていた、カラテドリームフェスティバル2026国際大会がギネス世界記録を達成したことを受け、認定員による表彰が行なわれた。今回のドリームフェスティバルのエントリーは4,057を記録し、フルコンタクト空手の大会における最多エントリー数を更新した。

【女子決勝戦】

女子決勝戦は過去5戦と、幾度となく闘いを繰り広げてきた鈴木と藤原が激突した。ここ最近は本戦決着が続いてきた両者だったが、今大会では藤原が力強い攻めを見せ、闘いは延長戦へ突入する(本戦は1-0で鈴木に旗1本)。延長でもコート中央での激しい打ち合いが展開され、互いに死力を尽くして突きと蹴りを打ち合っていく。最後は鈴木が中段への蹴りを交えて手数を増やし、鈴木が延長3-0KCC2連覇と10大会連続優勝を達成した。

鈴木は決勝後のインタビューで、「本当にたくさんの方々の支えがあって、きつい時も乗り越えることができました。このような私たち選手が輝ける、夢のような舞台を開催していただきありがとうございました。空手は自分の人生そのものだと思います。これからはひとりでも多くの方々に新極真会の強さを知ってもらえるように、自分自身もっともっと強くなっていきたいと思います」とコメント。英語で世界に向けてのメッセージも発信した。

【男子決勝戦】

男子決勝戦はキンザースキーとジマレフによるカザフスタン勢対決となり、両者はこれが一般部初対戦となった。打ち合いに出るふたりだが、消極的な姿勢が見られたため主審から度重なる注意が入った。その後は両者ともに力強い攻防を見せ、中盤以降はキンザースキーが突きとヒザ蹴りを軸にじわじわと押す展開に。最後は本戦5-0でキンザースキーが優勝を射止めた。

キンザースキーは決勝後のインタビューに、親友であるジマレフとともに登場。決勝戦については「兄弟のような仲間と闘うということで、本当に難しい闘いでした」と胸中を明かした。両者にはカザフスタンの応援団から大きな声援が贈られた。

◆大会の結果は下記の通り

男子
優 勝:アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン)
準優勝:アントン・ジマレフ(カザフスタン)
3位:エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア)
3位:パウリウス・ジマンタス(リトアニア)

女子
優 勝:鈴木未紘(日本)
準優勝:藤原桃萌(日本)
第3位:目代結菜(日本)
第3位:網川来夢(日本)


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