MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
新極真会ニュース
ホーム > ニュース > ニュース > 新極真会ニュース > 第53回全日本空手道選手権大会

第53回全日本空手道選手権大会

2021.12.13
新極真会ニュース

12月12日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で、第7回全世界ウエイト制大会の最終選抜戦となる第53回全日本空手道選手権大会が開催された。昨年は新型コロナウイルス感染症対策のため無観客で行なわれたが、今大会は万全の対策のもと有観客で開催。入来建武を筆頭に、他流派の強豪選手も含めた男子79名、女子46名がエントリーした。男女とも有力シード選手の闘いを中心に、三回戦~決勝戦の模様をお届けする。

【男子三回戦】
 Aブロックは2度の全日本大会準優勝を誇る加藤大喜が、藤原将二郎に一本勝ち。盤石の組手で、昨年準Vの実力を見せつけた。

第50回全日本大会でベスト8入賞の実績を持つ越智純貴、昨年の全日本大会で初の入賞(6位)をはたした多田成慶も、それぞれ鈴木皓大、志村朱々璃に本戦で勝利。危なげのない形で四回戦へと駒を進めた。

一方で昨年ベスト8に入った福地勇人が、岡田侑己の独特の間合いに苦しみ最終延長0-5で敗退。和歌山支部の新鋭が新極真会の意地を見せ、他流派の雄を撃破した。

 Bブロックは八隅に入った渡辺優作が、突きのラッシュで修武會の河合透吾に本戦5-0で快勝。

一方で他流派の強豪である髙橋佑汰は、最終延長3-2の僅差で第6回JFKO軽重量級準優勝の湯川智仁を退けた。

他流派同士の対戦となった芦髙侑平と工藤昂朗の一戦は、本戦3-0の僅差で芦髙が勝利。持ち味である下段廻し蹴りでペースを握り、四回戦へと進出した。

波乱の結末となったのが江口雄智と金岡陽大の一戦だ。第6回JFKO全日本大会で軽重量級初優勝を飾り四隅のシード枠を勝ち取った江口だったが、最終延長0-5で敗れ17歳の有望株に白星を献上した。

 Cブロックは昨年3位の実績からシード枠を勝ち取った後藤優太が、大石昌輝の粘りに手を焼いたものの延長4-0で勝利。

2年ぶりの試合となった落合光星も、重い左の突きを軸に順当に四回戦へと駒を進めた。

JFKO全日本で初の3位入賞を飾った渡辺和志は、回転力のある突きで大橋伊織を押し込み本戦5-0で完勝。

第6回JFKO全日本大会で入来建武を破り準優勝をはたした亀山真も、前蹴りを駆使した落ち着いた組手で𠮷澤穂高を退けた。

 Dブロックは前回大会の四回戦で渡辺和志を合わせ一本で下した田中裕也が、八隅の一角に名を連ねた。だが、同じく昨年に一本勝ちを収めている緑武士の突きに苦しみ、最終延長0-5で敗退。福地に続き、他流派の雄が三回戦で姿を消した。

一方で白蓮会館の多田大祐は、後迫龍輝から右下段廻し蹴りで技有りを奪い本戦5-0で快勝を収めた。

沖縄県大会、全九州大会を制している鳥原隆司は、延長5-0で細川昂大に快勝。

前年覇者の入来建武も、下段廻し蹴りを中心とした盤石の攻めで賀数拓海を本戦5-0で振り切り、順当に四回戦へと進出した。

【男子四回戦】
 加藤大喜と越智純貴の一戦は、互いに距離を潰しての削り合いに。有効打は放てなかったが、手数で上回った加藤が本戦3-0で勝ち上がった。

福地を破り四回戦に進出した岡田侑己は、強烈な突きと右下段廻し蹴りで圧力をかけ続けた多田成慶の前に本戦0-5で敗戦。後半は後退を余儀なくされるなど、福地戦のようにペースを握ることはできなかった。

 連続で他流派勢を破り波に乗る渡辺優作が、四回戦で髙橋佑汰を迎え撃った。突きの連打で距離を詰める渡辺に対し、渡辺は遠い間合いから蹴りで応戦。中盤までは一進一退の攻防が続いたが、終盤の足を止めての打ち合いを制した渡辺が本戦5-0で勝利した。

江口雄智を下し勢いに乗る金岡陽大は、続く芦髙侑平戦でも持ち味を発揮し本戦は0-0に。結果的には下段廻し蹴りでペースを握られ延長0-5で敗れたが、大会を通じて潜在能力の高さを見せつけた。

 後藤優太と落合光星の一戦は、互いが重い突きと下段廻し蹴りを打ち合う展開に。本戦と延長はともに0-0。わずかな手数の差で最後は後藤に軍配が上がったが(最終延長4-0)、落合の攻めでスタミナを削られる形となってしまった。

優作と同じく初戦から突きの回転力が際立っていた渡辺和志は、亀山真に中段前蹴りを効かされ一本負け。思わぬ形でコートを去った。

 田中裕也へのリベンジに成功した緑武士だが、続く多田大祐戦で足を負傷し、わずか41秒で一本負け。他流強豪を破ってここまで進出したが四回戦敗退となってしまった。

盤石の組手で四回戦に進出した入来建武は、若手の有望株である鳥原隆司から右下段廻し蹴りで技有りを奪取。完勝と言える内容で準々決勝に進出した。

【男子準々決勝】
 今大会の最大の波乱と言えるのが、悲願の初Vに向け順当に勝ち星を積み重ねていた加藤大喜の準々決勝敗退だ。振り回し系の重い突きで飛び込む多田に対し、加藤は近距離からの突きとヒザ蹴りで応戦。本戦は甲乙つけがたい内容となり、判定も0-0と差がつかなかった。ところが延長に入ると多田の突きと下段廻し蹴りがやや目立つ展開となり、優勝候補の頭上に暗雲がたちこめる展開に。結果、手数で押し切った多田が、優勝候補の一角を崩し(0-4)ベスト4に進出した。

渡辺優作と芦髙侑平の一戦は、スタミナで上回る渡辺が多彩な攻め手で芦髙を翻ろう。本戦5-0で、またも他流派勢の侵攻阻止に成功した。

 反対枠では亀山真が、テーマとしていたストップ・ザ・他流派を体現した。重い左下段廻し蹴りで後藤優太を後ずさりさせると、その後も完全に試合を支配。落合光星戦でスタミナを削られていた後藤に反撃の力は残されておらず、亀山が本戦5-0で“新極真会の強さを見せる”ことに成功した。

一方で魂の削り合いとなったのが、入来建武と多田大祐の一戦だ。序盤から下段廻し蹴りを打ち合う展開となり、延長戦ではその流れがより顕著に。結果、左下段廻し蹴りの連打で場内の観客をも味方につけた入来が、延長5-0で粘る多田を振り切った。

【男子準決勝】
 圧倒的なスタミナで第6回JFKO全日本に続きベスト8の壁を破った渡辺優作だが、準決勝では多田成慶のパワーに押される形となった。準々決勝までは圧倒的な手数でペースを譲らなかったものの、新極真会屈指とも言える攻撃力を持つ多田の攻めの前に後退を余儀なくされる場面も。最後まで粘りを見せたが、劣勢を挽回するまでには至らず本戦5-0で敗退した。

 第6回JFKO全日本大会の重量級決勝戦で亀山真に敗れている入来建武にとって、準決勝戦はリベンジも兼ねた重要な一戦となった。やや距離を取る亀山に対し、入来は絶妙な距離の詰め方で下段廻し蹴りをヒット。亀山も負けじと足技で対抗したが、流れの中で足を痛めたことで次第に後退を余儀なくされてしまう。最後は入来の独壇場とも言える展開となり勝負は本戦決着に。連勝を狙った亀山だったが、本戦0-5で入来にリベンジを許す形となってしまった。

【男子3位決定戦】
入来建武にリベンジを許したとはいえ、力強い組手で相手を押し込む場面も目立った亀山真。3位決定戦でも前蹴りや右ヒザ蹴りで渡辺優作を突き放し、延長4-0で堂々の3位入賞をはたした。

【男子決勝戦】
 決勝戦は現エースの入来建武と、次世代の新極真会を担う存在として期待される多田成慶の顔合わせとなった。果敢に突きで潜り込む多田に対し、入来は序盤から右下段蹴りを軸に試合を構成。強烈な突きに動じることなく、逆に下段廻し蹴りで効かせ多田の前進を止めてみせた。一度だけ多田の右下段内股蹴りで足が流れる場面もあったが、その後も右の下段を連発し、残り30秒でも得意のラッシュで多田を圧倒。連覇を公言していた入来が、盤石の組手で三度目となる無差別全日本の頂点に立った。

【女子三回戦】
 女子は史上最多の46名がエントリー。男子と同様に一回戦から熱戦が続出した。Aブロックは今年、一般部デビューをはたした鈴木未紘が、左右のヒザ蹴りで菊川結衣の突きを封じ込め本戦4-0で勝利。16歳の超新星が、軽量級の女王の牙城を崩した。菊川の対抗と目されていた手島海咲は持ち前の回転力を見せ、第6回JFKO中量級準優勝の石野まことを撃破。優勝候補でもある野邑心菜、水谷恋も安定感のある組手で順当に勝ち上がった。

 Bブロックは新旧エース対決ともいえる、加藤小也香と目代結菜の一戦が実現。至近距離からの突きの応酬が繰り広げられる中、前大会3位の加藤が胸をつけての攻撃で減点1を喫し、三回戦で姿を消した。他流派の有力選手が目立つ同ブロックで、久保田千尋、渡辺小春はそれぞれ民谷虹晴、冨村日花に勝利。だが、JFKO軽重量級で連覇を飾った浅古麗美は、石原凜々の突きに苦しみ最終延長0-3で涙を飲んだ。

【女子準々決勝】
 菊川結衣を破り実力の高さをあらためて証明した鈴木未紘が、左右のヒザ蹴りで手島海咲の出足を止め本戦3-0で勝利。JFKO軽量級王者も振り切ってみせた。

打倒・他流派を掲げ今大会に臨んだ野邑心菜と水谷恋の一戦は、両者ともに攻め手を緩めないアグレッシブな展開に。本戦は水谷側から見て1-0と互角の展開が続いたが、最後は無尽蔵のスタミナを持つ水谷がやや手数で上回り延長5-0で準決勝へと駒を進めた。

 目代結菜と渡辺小春の一戦も、両者ともに出足を緩めない消耗戦となった。重い突きで圧力をかける渡辺に対し、目代は左右のステップでうまくポイントをずらしながら突きとヒザ蹴りで迎撃。本戦は0-0と差がつかなかったが、スタミナで上回った目代が延長5-0で他流派勢の迎撃に成功した。

 第12回世界大会の日本代表であり第50回全日本大会で3位に入賞している石原凜々が、粘りの組手で準々決勝に進出。隙のない組手で勝ち上がってきた大本命の久保田千尋を迎え撃った。序盤は互角とも言える展開となったが、時間の経過とともに久保田の重い突きと右下段廻し蹴りが着実にヒット。大差ではないものの、本戦5-0で準決勝へと進出した。

【女子準決勝】
 鈴木未紘は菊川結衣戦、手島海咲戦と同じように、突きとヒザ蹴りで試合を構成。水谷恋も突きと下段廻し蹴りで対抗した。両者ともに手数を止めない消耗戦となったが、圧力の部分でわずかながら鈴木が優勢に。本戦3-0という僅差とはいえ、堂々の組手で決勝戦へと駒を進めてみせた。

 反対ブロックは目代結菜と久保田千尋の顔合わせに。女王に対し真っ向勝負を挑んだ目代だったが、久保田千尋の牙城を崩しまでには至らず。突きと下段廻し蹴りで確実にポイントを稼いだ久保田が本戦5-0で勝利した。

【女子3位決定戦】
 3位決定戦も今大会の象徴とも言える、真っ向勝負の消耗戦となった。序盤から突きの連打を見せる目代に対し、水谷は回転の速い突きと重い右下段廻し蹴りで対抗。終盤、やや目代の手数が落ちたところで、突きをまとめた水谷が3位入賞を勝ち取った。

【女子決勝戦】
 女子決勝戦は魂の削り合いとなった。重い突きと下段廻し蹴りを放つ王者・久保田千尋に対し、鈴木未紘も突きとヒザ蹴りのコンビネーションで応戦。大方の予想を覆し、本戦、延長、再延長のすべてが0-0という大接戦となった。体重判定でも8㎏以上の差がつくことはなく、勝負はマスト判定の最終延長に。ここでも魂を削るような壮絶な打ち合いが展開され、わずかに手数で上回った久保田が前人未到の三連覇を成し遂げた。

入賞者
男子

優 勝:入来建武(東京城南川崎支部)
準優勝:多田成慶(福岡支部)
第3位:亀山真(福岡支部)
第4位:渡辺優作(世田谷・杉並支部)
第5位:多田大祐(白蓮会館)
第6位:加藤大喜(愛知中央支部)
第7位:芦髙侑平(社団法人極真会館関西総本部)
第8位:後藤優太(空手道MAC)
敢闘賞:多田成慶(福岡支部)

女子

優 勝:久保田千尋(久保田道場)
準優勝:鈴木未紘(厚木・赤羽支部)
第3位:水谷恋(久保田道場)
第4位:目代結菜(東京城南川崎支部)
技能賞:石原凜々(岡山東支部)

第53回全日本空手道選手権大会はスポーツ振興基金助成事業です

第53回全日本空手道選手権大会ドーピング検査はスポーツ振興くじ助成を受けて行われています。


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ