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世界空手セミナー2023

2023.10.20
新極真会ニュース

組手・型ともに日本の男女ダブル優勝に終わった第13回全世界空手道選手権大会。その2日後の10月17日(火)から19日(木)までの3日間にわたり、羽田イノベーションシティで『世界空手セミナー2023』が開催された。参加したのは、300名を超える世界各国の支部長・コーチ・選手たち。ここでは各種セミナーや、2日目に行なわれたWKO昇段審査会の模様などをお届けする。

【初日】

初日は青空を望むエントランスに全選手が集い、緑健児代表の号令のもと基本稽古からスタート。汗ばむような陽気の中で行なわれたこともあり、受講者は額に汗を浮かべながら稽古に没頭した。基本の締めは200回の廻し蹴り。「ネバーギブアップ!」という緑代表の激が飛ぶ中、全員が気合いで廻し蹴りを完遂した。


基本稽古、記念撮影の後はセミナーを受講する五段以上(53名)、参段・四段(42名)、初段・弐段(59名)、茶帯(39名)の4グループ、昇段審査受審者(105名)の計5グループに分かれ、セミナーはブライアン・フィトキン師範、藤原康晴師範、三瓶啓二師範、塚本徳臣師範、塚越孝行支部長、島本雄二支部長が担当。受審者の指導は外舘慎一師範、ホアン・カルロス・エスカレラ師範が務めた。セミナーの各内容は、以下の通り。

・フィトキン師範…型(撃塞大、三戦、突きの型、安三、最破、天掌)
・藤原師範…移動稽古、下段廻し蹴り、約束組手の受け返し
・三瓶師範…腹式呼吸、逆腹式呼吸、息吹、肩甲骨の意識
・塚本師範…リラックスと技を出す時のイメージ
・塚越支部長…下段廻し蹴りのバリエーション
・島本支部長…ステップからの各種攻撃





外舘師範とエスカレラ師範が先導する受審者組は、翌日の審査会を想定した型をみっちりと稽古。日本人では野上利幸支部長、新保智支部長、加藤建支部長、逢坂祐一郎支部長、佐藤隆孝支部長、多田修一郎支部長、阪本晉治支部長、石原延支部長、山田一仁支部長、廣前英輔支部長、前川憲司支部長、村山努支部長、長谷川達矢支部長、手塚誠一道場長、将口恵美が最終調整を行なった。

【2日目】

2日目もセミナー組は4組に分かれ、午前9時半から稽古を行なった。この日はフィトキン師範と三瓶師範に代わり、組手の世界チャンピオンである入来建武と鈴木未紘、型の世界チャンピオンに輝いた渡邊大士が講師として参加。入来が下段廻し蹴り、鈴木が突き、渡邊が五十四歩や観空を指導した。セミナーの主な内容は以下の通り。


・五段以上…藤原師範&渡邊大士師範代(五十四歩)、塚本師範(各種蹴りの当て方、コンビネーション)
・参段・四段…入来建武(フェイントからの下段廻し蹴り)&鈴木未紘(突きのバリエーション)、藤原師範&渡邊師範代(観空)
・初段・弐段…塚越支部長(下段廻し蹴り)、島本支部長(技のつなぎ)
・茶帯…島本支部長(技のつなぎ)、入来(フェイントからの下段廻し蹴り)&鈴木(突きのバリエーション)




同時進行でWKO昇段審査会の一次審査も行なわれ、105名(2名欠席)が技術委員の外舘慎一師範の号令のもと基本稽古、移動稽古、段位ごとに型を分けて実施した。審査委員の緑代表、小林功副代表、三好一男副代表、三瓶師範、藤原師範、ヤン・ビュロウ師範、フィトキン師範、レミギュシュ・カラピンスキー師範らの厳しい視線が注がれた。最後は体力・柔軟で一次審査が終了し、この時点で6名が不合格となった。



午後は昇段審査会の組手審査が行なわれ、一次審査を通過した99名が10人組手に挑戦。20名ずつの5グループに分かれ、己の限界に挑んでいった。初日の項でも取り上げたように、今回の昇段審査には日本の多くの支部長らも受審。一方で海外はブライアン・ヤコブセン、ブリジタ・グスタイタイテらが大会直後にもかかわらず受審し、熱のこもった組手を見せた。



過酷な10人組手に臨んだ受審者の闘いは、次第に周囲を取り囲むセミナー参加者の声援を呼び込んだ。結果、ボロボロになりながらも、各受審者が10人組手を完遂。温かい拍手に包まれる中、受審者たちは健闘を称えあうとともに緑代表ら審査員に感謝の意を表した。

17時からは大田区民交流イベントと題した催しも開かれた。初日の基本稽古が行なわれた一般の方が行きかう屋外のスペースで大田南支部、東京城南川崎支部の生徒たちによる特別稽古を実施。基本、型などを披露すると、周囲を取り囲んだギャラリーから歓声が沸き起こった。

19時からの食事会に先駆けて緑代表から昇段審査の結果が発表され、組手を受審した99名全員が合格し昇段に成功。寿司3000貫が用意された豪華なさよならパーティーでは、国境の壁を越えて互いの健闘を称え合う姿が多く見られた。


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