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2024年、新極真会は歩みを止める事なく空手の新機軸を開催ー代表 緑健児

2024.01.01
新極真会ニュース

あけましておめでとうございます。
2024年も新極真会をよろしくお願いします。
年初に会員向けに配布される会報から緑代表のインタビューを掲載します。

──2023年最大のイベント、第13回世界大会は最高の結果で幕を閉じました。あらためて振り返っていただけますか。
「男女ともに組手も型も優勝できたという結果は素晴らしかったですね。王座死守という目標を掲げて臨んだ日本選手団でしたが、本当によくがんばってくれたと思います。
三好一男総監督、奥村幸一監督や各コーチ陣、型部門の藤原康晴監督、外舘慎一コーチも合宿を含めて選手たちを最高の状態に導いてくれました。まさに組織の心が一つになって達成できた勝利だったと思います。また、選手たちが所属する各道場の師範、先輩・後輩、家族の協力があってこそ成し遂げられたことだと思いますし、東京体育館に足を運んでくださった観客の皆様にも感謝したいと思います」

──会場は本当に超満員でした。
「その応援も日本選手団の背中を押してくれたと思います。
DRUM TAOさんの開会式での太鼓のパフォーマンスも迫力がありましたし、前世界チャンピオンである島本雄二支部長のキレのある演武、少年部の演武も見ごたえがありました。
そして我が新極真会をいつも応援してくださり、20周年という節目でまた感動的な歌声を披露してくださった長渕剛さんにも、この場を借りてあらためて御礼を申し上げたいと思います」

──空手母国の危機という声を跳ね返し、日本が強さを証明してみせました。
「男子組手においては海外勢がベスト4に3名という緊張感の中、絶対に負けられないというプレッシャーに押し潰されることなく優勝を勝ち取った入来建武選手には最大の賞賛を贈りたいと思います。
こちらから見ていると試合前も堂々として平常心を保っているように思えたので、やってくれるだろうという信頼感がありました。決勝で対戦したヴァレリー・ディミトロフ選手には前回負けていましたが、そのリベンジも達成したのは4年間の努力の成果だと思います」

──ヴァレリー選手も6回目の世界大会出場にして、ついに決勝まで上り詰めました。
「本当にレジェンドと呼ぶべき選手ですよね。41歳という年齢とは思えないハイレベルな組手を見せてくれましたし、態度や発言も武道家らしい。日本人選手も見習うべきところがたくさんあったと思います」

──一方でカザフスタンなどの新世代の飛躍にも驚かされました。
「そうですね。ベスト4に入ったアントン・ジマレフ選手はもちろんですが、世代交代をはたしたカザフスタン勢は今後要注意だと思います。日本においても岡田侑己選手や遠田竜司選手、渡辺優作選手など次代を担う選手たちが上位に入ったことは希望になりました。
ただ、ここまで絶対的エースだった入来選手に頼っていた面もあると思いますので、やはり今後に向けて危機感が残ったのも事実です。もう次の世界大会への道はスタートしているので、これからの4年間、しっかり選手育成をしていく必要性を感じました」

──女子はベスト4を日本が独占しました。
「ポーランドで重量級を奪われたことから考えると予想以上の結果でした。日本女子の強さは今回証明されたと思います。とくに優勝した鈴木未紘選手の闘いは圧巻でした。18歳という史上最年少の若さで世界チャンピオンになり、次は2連覇を目指していくと語っていたので、これからも女子の新しい歴史を築いていくことになるでしょう。
また、リザーバーから準優勝まで駆け上がった網川来夢選手も、この大舞台で一気に開花した印象ですね。さらにベスト4に入った目代結菜選手、藤原桃萌選手、技能賞を獲得した漢藍理選手と有望な選手たちが活躍したので、これからの女子部門が楽しみになりました」

──新たにスタートした型部門も白熱した闘いとなり、非常に盛り上がりました。
「素晴らしい出発になりましたね。男子優勝の渡邊大士選手は私の弟子でもありますが、組手の現役時代はケガで泣かされることが多く、苦しい時期も過ごしました。その後も選手育成だけでなく自身の稽古も続ける中で巡ってきた今回のチャンスでしたが、大会に向けては現役の組手の選手よりも稽古していたのではないかと思います。教則DVDのモデルを務めたプライドもあったでしょう。その努力が報われたのは本当によかったと思います。
また、女子優勝の田中利奈選手も非常に華のある型を披露してくれました。初代チャンピオンにふさわしい二人だったと思います。今後は型部門でも日本が王座を守り続けられるように、また海外の選手たちの見本となるように、若手の選手たちもますます型に磨きをかけてほしいですね」

──今年からは全日本大会でも型部門が設けられます。
「はい。世界への道が開けたことにより、ドリームフェスティバルの型部門出場者も増えると思いますし、そこから選ばれた選手たちが全日本大会で競い合うことで型のさらなるレベルアップを期待しています」

──世界大会の4部門を見事日本が制したわけですが、今年は新たな世界最高峰の舞台が誕生することとなりました。『空手Champion Of Champions』(以下、KCC)が 7 月 21日に開催されます。
「じつは4年前からこのイベントを構想していました。世界のトップ選手にはもっと注目を浴びるチャンスが与えられるべきと思っていたからです。KCCでは世界から選出された男女各8名が、優勝賞金1000万円をかけてワンデイトーナメントを争います(賞金総額3000万円)。
イベントが盛り上がることで、新たなスター選手が生まれてくることも期待しています。選手たちはお金ではなく名誉のために闘っているのですが、トップになるためには体のケアや栄養面などでお金がかかることもあるので、こうして賞金を出すことで少しでも選手たちの励みになればと思います」

──選手たちにとってはビッグチャンスですし、子どもたちの目標にもなりますね。
「現時点では岡田選手、鈴木選手、網川選手、海外勢ではジマレフ選手、世界大会は不調でしたが、世界ウエイト制重量級王者のエヴェンタス・グザウスカス選手、同じく準優勝のマシエ・マズール選手、女子は重量級世界王者のブリジタ・グスタイタイテ選手、ヨーロッパ王者のイヴァンカ・ポポヴァ選手のエントリーが予定されています。
そして男女とも今年5月のJFKO全日本大会で重量級を制した選手に出場権利を付与します。仮に諸流派の選手であっても、優勝すればそのチャンスを獲得することができます」

──フルコンタクト空手界全体にチャンスがあるということですね。各団体の選手にも夢が広がります。
「もちろん新極真の選手に出場権を得てほしいと願いますが、これが諸流派の選手のやりがいにつながり、JFKO、KCCともに盛り上がればうれしいことです。また、すべての大会に言えることですが、賞金トーナメントとして注目されるKCCでも武道としての空手の魅力をアピールすることが重要だと考えています。
今さまざまな格闘技団体がありますが、中には対戦相手をあおったり、ケンカ腰で向き合ったりする選手もいます。しかし礼に始まり礼に終わる武道には、相手をリスペクトし、勝っても負けてもお互いに称え合うという美徳があります。そうした精神をKCCも継承し、世界に広めていきたいですね」

──今年のJFKOは2025年に予定されている第1回WFKO世界大会の選抜戦でもあります。見どころが豊富ですね。
「そうですね。大阪万博とのタイアップイベントとして計画されているWFKO世界大会も非常に大きなイベントとなります。こちらは各階級の選手にチャンスがありますから、その選抜戦であるJFKOも例年以上に白熱することが予想されますね」

──7月のドリームフェスティバルは、2018年以来、6年ぶりの国際大会です。
「ドリームは老若男女が夢を持って参加できる国内最大級のイベントです。久々の国際大会ということで、より多くの選手に日頃の修行の成果を試してほしいと思いますし、闘いを終えた後は同じ空手を修行する仲間として、国内外の選手たちと友情を育んでほしいですね。
また、2日目の夜がKCC開催日となるので、ドリームに出場した選手たちも初のイベントを観戦し、若い選手にはいつかこの大会に出るぞという目標を持ってもらいたいと思います。より多くの人々に充実した空手人生を歩んでもらうため、これからも新極真会は歩みを止めることなく一歩一歩前進していきます」


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