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世界大会の成功、そして再会

2022.11.01
新極真会ニュース

東京では、木々の紅葉が赤や黄色に鮮やかに彩られながら、秋真っ只中の季節を迎えています。皆さま、お忙しい日常を過ごされていることと拝察いたします。
 
新極真会では、9月24日、25日にポーランド・キエルツェで第7回全世界ウエイト制大会が盛大に開催されました。この素晴らしい大会を開催してくださったレミギュシュ・カラピンスキー師範を中心とするポーランド支部の皆さまに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

支部長道場長の皆さんとは、2019年に東京で開催した第12回世界大会から約3年ぶりの再会でした。過ぎた年月以上にコロナ禍などを耐え忍んだあとの再会は、言葉にできない至上の喜びでした。言葉を交わし、握手をする。熱を感じて、雰囲気を共にする。寝食を共にして、同じ目標に向かって突き進む。フルコンタクト空手で結ばれた私たちの絆の強さを実感しました。本大会に出場した選手の皆さん、よく頑張りました。

この大会に向けて、様々な日常の制限を乗り越えて、自分のやるべきことを信じて稽古をやり抜いた。すべての選手の頑張りに改めて感謝と敬意を持って、賞賛の気持ちを届けます。その選手を支えてくれた支部長やコーチ、そして家族の皆さんの応援も心に沁み渡りました。入賞した皆さん、おめでとうございます。この日に向けた努力の積み重ねが実りました。惜しくも入賞成らなかった皆さん、その戦う背中はとても勇ましかった。その悔しさを晴らす次の戦いを期待しています。


 また、ウクライナの支部長たちとの再会、そして困難を乗り越えて試合場に上がる選手の姿には言葉にならない思いが込み上げました。女子軽量級で見事3位に入賞したアロナ・フェレスニアク選手の闘いにウクライナの皆さんの想いがひとつになりました。このトロフィーがウクライナの仲間たちにどれだけの勇気と希望を与えたでしょう。ウクライナの皆さん、アロナ選手の入賞おめでとうございます。

戦う戦士に休息はなく、また次なる第13回世界大会に向けて、一日一日、一瞬一瞬の修業を積み重ねてまいりましょう。このほか、今大会には南米や南アフリカ、オーストラリアなどからも多数の出席がありました。日本からも約100名の関係者が飛行機を乗り継いで、ポーランドの地に立ちました。世界中の同志がウクライナの隣国であるポーランドに集うことがウクライナの皆さんを、そしてヨーロッパの皆さんを勇気づけたことと思います。

本大会の開催、そして準備運営がどれほどの辛苦であったか。コロナ禍による数度の延期は、想像を超える苦労であったことでしょう。ポーランドは大山総裁のご逝去後にジャセク・バラノウスキー師範が支部活動を続け、2010年に今の国代表であるレミギュシュ・カラピンスキー師範を中心とする大勢の同志の編入により一気に活動の軸が太くなりました。これは、同国の大きな歴史の転換点でした。選手としては、世界大会で頑張り抜いたマシエ・マズール選手を筆頭に多くの強豪選手たちが台頭し、今大会でも熱い声援を受けて決勝戦を戦い抜きました。
運営で頑張り抜いたトマス・ケッコー先生はその疲れも跳ね除けて昇段審査に挑戦し、見事に合格されました。
前述の節目から12年、本大会の成功をもってポーランドの新時代の扉が開いたように感じます。益々のご発展を祈念しております。
 

組織的には、専門委員会や理事会、総会などの会議も再開され、出席者からも建設的な意見が多数上がりました。WKOは人の集合体ですから、その人々の夢がふくらむ団体になるように、手を取りあって前進していきましょう。本大会には、昨年ご逝去されたカルマン師範やムトゥクマラナ師範、飯沼師範などの姿が見えずとても寂しい思いもありましたが、会場のどこかで、本大会を見守ってくれたと思います。改めてご冥福を祈念しております。

本大会は平和という願いをスローガンに掲げたものでした。世界中で戦争や紛争に苦しんでいる多くの方々にとって、一日も早く平和の日々が戻ることを祈念しています。フルコンタクト空手を通じて、心極めることが、世界の平和に繋がることを信じて今日も稽古に向かいます。また、本大会に来たくても来れなかった同志の存在や無念も心に留めています。必ず再会できる日が来ることを信じて、私たちにしかできないフルコンタクト空手の世界普及に邁進していきましょう。
 最後になりますが、コロナ禍で中断したフルコンタクト空手のムーブメントも再開です。本大会終了からすぐにEFKOキャンプが開催され、クーン・スピテールス師範を中心に欧州の各流派団体から多数の空手家が参加したとの報告を受けました。様々な団体との交流や新世代の空手家との融合を意図したとても斬新な企画も、すべてを楽しみながら、武道の心意気を秘めて同志の輪を広げていきましょう。
 今年もあと2ヶ月です。世界各地でもまだまだたくさんの大会や催しがあることと思います。皆さん、お身体を大事にして、次に会える日を楽しみにしております。

押忍
新極真会代表 
緑健児


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