MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
新極真会ニュース
ホーム > ニュース > ニュース > 新極真会ニュース > 世界中で忍耐のときを

世界中で忍耐のときを

2023.06.16
新極真会ニュース

 東京では、春が過ぎ夏に向かう梅雨の季節となりました。じめじめとした雨が続きますが、街角に咲くきれいな紫陽花が人々の気持ちを新鮮にしてくれます。

また、春に空手を始めたばかりの少年部が白帯を締めて道場に通ってくる姿に力を感じます。三戦立ちや正拳突き、正座に黙想。フルコンタクト空手を通じて、強くなり、やさしくなる。世界中に友だちを作って笑顔に満ちた社会を作る武道家に育ってほしいと思います。今日も世界中の道場から子どもたちの元気な気合いが聞こえてきます。指導する先生方もこうした新しい力に負けないように奥深い武道の世界を探求して信頼される空手家であるようにがんばりましょう。

 いよいよ第13回世界大会まであと4ヶ月となり、世界各地区各国の代表選手も出揃ってきました。組手は6月末、型は7月末。それぞれエントリーの締め切りを設けておりますが、これから始まる世界最強決定戦の序章に胸が高鳴ります。出場選手の皆さんには「世界で一番稽古する」という心意気をもって決戦までの日々を過ごしてほしいと思います。量も質も。このように最強を探求する姿に周りの仲間が刺激を受け、より一層稽古しようとするムードが広がり、さらなる高みに向かう原動力となります。どうか共に稽古する仲間と声を掛け合って様々な力を結集して決戦の場に向かってきてほしいと願います。

 5月20日、21日に第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会が開催され、国内360の流派団体から強豪選手が集結して日本最強の座をかけて戦いました。本大会を主催する国内連盟「全日本フルコンタクト空手道連盟」は創設から10年を迎えました。世界的なフルコンタクト空手のムーブメントの基軸国として、この年月はとても大きな成果となりました。そしてその大会で、新極真会の選手は奮闘し、男女全10階級のうち6階級で優勝を、また総入賞数40のうち21を収めました。本大会の戦績をもって、日本代表選手団が確定しました。本大会で優勝した他流派の選手にも、日本代表の出場権を付与しましたので、世界大会ではフルコンタクト空手界の大同団結も感じていただけます。ぜひ、他流派の選手たちにも頑張ってほしいと思います。

 世界各地でもこうした厳しい選抜戦を繰り広げていることと思います。世界の強者たちが素手素足で自国の誇りを賭けて戦う姿を想像すると興奮が高まります。

 選手の皆さん、がんばってください。

 さて、昨年2月にウクライナ問題が発生してから1年4ヶ月が経過します。この間、昨年9月にウクライナの隣国であるポーランドで世界ウエイト制選手権を開催しました。私たち新極真会は、スポーツと政治の分離、その考えでは抑えきれない戦争の現状に対して、ロシア・ベラルーシの選手たちの国際大会参加を見送る措置を継続しています。それは、一日も早い戦争の終結を願う、新極真会全体の忍耐だと考えています。

 何より、ウクライナの皆さんが恐怖にさらされ空手の稽古どころではない現実があります。ロシア・ベラルーシの空手家の皆さんが、国際大会に出場できない辛抱の時間を過ごしていることを理解しています。

 私たちは、世界の平和を祈って、ともに忍耐の時間を過ごしたいと思います。
一日も早く、世界中の同志の顔が見たい。稽古をしたい、ともに笑い合いたいと願うばかりです。そのような日が、いつか戻ってくることを祈念します。

 今、私たちは、自分たちが置かれたその地、その場所で、フルコンタクト空手を通じてできることを精一杯やっていきましょう。

 最後になりますが、本部では着々と世界大会の準備が進められています。様々な情報が一気に集まり、すべての来場者に最高の時間を過ごしてもらいたい、日本の素晴らしさを堪能していただきたい。そんな願いで関係者一同、精一杯準備していきます。

 どうか、世界大会にはひとりでも多くの同志が来日してくれることを期待しています。超満員の体育館で、割れんばかりの歓声が響くなか、最高潮の興奮のなかで私たちの大切な選手たちを戦わせてあげたいと思います。

 世界大会まであと少し。
 ともに力を合わせて、究極の歓喜の瞬間を求めていきましょう。

押忍。
新極真会
代表
緑 健児


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ