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新極真会ニュース

2024年に向かって

2023.12.20
新極真会ニュース

今年も早いもので12月となりました。
東京は、街路樹の紅葉を惜しみながら、多くの人が忙しなく行き交う駅やビルのあちこちにクリスマスツリーが立ち上がり、色とりどりの装飾やイルミネーションが幻想的に心を踊らせます。コロナ禍による制限から解き放たれた今年は、その彩りも鮮やかに感じます。世界中の支部長道場長の皆さんはどのような今をお過ごしでしょうか。

私たち新極真会は、10月に開催した第13回全世界空手道選手権大会の興奮と感動を静めながら、次なる世界大会に向けた新しい4年に帆を上げました。先の世界大会で入賞を逃したエヴェンタス・グザウスカス選手が大会後に東京で出稽古をするひたむきな姿、また12月2日にポーランドで開催されたココロカップでいち早く再起の狼煙を上げたマシエ・マズール選手の姿。ヨーロッパの強豪選手が再起する姿勢は、20年以上も世界のトップを走り続ける偉大な師範であるヴァレリー選手の存在が教えとなり、彼らを鼓舞しているものと思います。

武道は備え、心の姿勢が問われます。身の回りに起きる万事を学びと捉えて教えを乞う。明るくポジティブ、悔しさを乗り越えて一日一日、一瞬一瞬の学びを積み重ねて新しい明日に備える。世界の強豪選手の姿は、新世代の選手にこのような無言の教えを説き、勇気を与えてくれるように思います。このような素晴らしい選手たちが生涯を懸けるフルコンタクト空手を誇りに思います。

日本では、11月にユース合宿を開催して次世代の選手育成に挑み、私も全日程に参加しました。この合宿では競技生活を終えた世界チャンピオンを筆頭に世界のトップを戦ってきた選手たちが心血を注いで後進の指導にあたります。
こうした指導に全力で応える若き選手たちの懸命な姿にも心を打たれます。

強い選手を育てるには、熱い情熱をもった指導者が必要です。世界大会ではカザフスタンの新世代選手の活躍が目に留まりましたが、世界の各支部道場でも強い選手の育成に取り組んでまいりましょう。誇り高きフルコンタクト空手の次なる世界大会でたくさんの新星の登場を期待しています。

さて、新極真会では新たな加盟国としてグアテマラ(ネストル・クバス支部長)が加わり、104カ国となりました。中米では長くルイス・トレグローサ師範が前理事として地区内を先導し、今期からその後を継いだアントニオ・ゴンザレス師範が理事として地区をまとめてくれます。その成果が出てきましたように見えます。常に先達への尊敬と感謝を表現するゴンザレス師範のリーダーシップを期待します。

武道空手の象徴的な挨拶として「押忍」がありますが、この言葉のもつ尊敬や感謝、謙譲、忍耐、前向きさといった心のあり方を大切に思います。新極真会は利益の集まりでなく、人の集まり。人の集りとは、心の集まりです。こうした心のあり方は教わる側だけでなく、教える側にも大切なことだと再確認して、同志の心をつないでいきましょう。

来年は新極真会の新機軸として空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ(略称:KCC)が始動します。男女各8人を集めたワンナイトトーナメントは盛大に華やぎを持って開催します。同時開催するドリームフェスティバル2024国際大会にもたくさんの選手が来日してくれることとと思いますが、自分たちの試合が終わった後にはKCCを観戦して、興奮と感動に満たされた最高の夏の思い出を作ってほしいと思います。このKCCに出場する選手は実行委員会で選抜しています。出場選手は順次タイミングを見て発表していきますのでぜひご期待ください。出場選手の頑張りに期待を寄せて、みんなで盛り上がっていきましょう。

最後になりますが、この世界大会への出場を控えてもらったロシア、ベラルーシの空手家の存在は常に胸にあります。ユーリ・シャバノフ師範を中心とするロシア国内の選手権大会や道場稽古で頑張る姿もSNSで拝見します。一方で戦地から本部に時々お電話をいただくウクライナのゴンチャレンコ師範の声や顔も報告されます。私たちは引き続き、世界のみなさんと辛抱の日々を過ごしながら平和の到来を願いましょう。大会会場で再会できる日を待ちましょう。

今年最後のニュースレターとなります。

皆さんのご健康とご多幸、誇り高きフルコンタクト空手の発展とわれわれ新極真会の成長を祈念します。
今年一年、皆さまのご協力ありがとうございました。来年も皆さんにとって素晴らしい一年となるよう祈りを込めて、私の挨拶といたします。

メリークリスマス、そしてハッピーニューイヤー!

新極真会 代表
緑健児


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