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渡辺優作:日本が王座を死守した安心感の中で、建武先輩とどちらが強いか決めたい。

2023.10.11
新極真会ニュース

世界大会初出場となった4年前から右肩上がりの成長を続け、第8回JFKO全日本大会では難敵の後藤優太を撃破。悲願のビッグタイトルを獲得した。「3部練」で鍛え上げた心技体で、師匠・塚本徳臣支部長に続く世界制覇を狙う。

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――今年5月にはすでに世界大会の日本代表入りを決めていた中で、第8回JFKO全日本大会へ出場し重量級を制しました。
渡辺 最初から出るつもりで稽古をしていましたし、塚本(徳臣)師範からも「世界一を獲るためにはまず、日本一を獲る感覚をつけたほうがいい」とおっしゃっていただいたので、出場することにしました。

――これが初のビッグタイトル獲得となりました。
渡辺 ただ、入来建武先輩は出場していなかったですし、世界大会のように海外勢もいないので、あらためて気を引き締めなければいけないなと思いました。

――決勝戦の相手は後藤優太選手でした。昨年12月の全日本大会で対戦した際は、渡辺選手の顔面殴打による失格と不完全燃焼に終わっています。
渡辺 後藤選手が決勝に上がってくると思っていたので、対策を練っていました。思い描いた通りに試合を運べたのでよかったです。後藤選手は攻撃力がすごいので、もらわないようにしながら自分の攻撃を当てていくことを意識しました。ほとんどケガもなく次の日から稽古できるくらいだったので、うまくいったと思います。

――全試合本戦勝利という圧巻の内容で初優勝を飾りました。大会後には、今までで一番稽古をしてきたので自信があったと話していましたね。
渡辺 終始「これは負けないな」と、今までにない不思議な感覚がありました。試合が終わってから感じたのは、試合のスタミナではなく大会のスタミナがついたということです。それまでは準決勝くらいから集中力が切れ始めていたのが、一日中空手に向き合う精神的なスタミナがついたなと思います。JFKOは準決勝の前もすごく集中できましたし、決勝戦が終わるまで集中しきっていました。

――一日3回の稽古を行なう「3部練」の成果が出たということですね。
渡辺 そうですね。3部練は一日中稽古をしている感覚なので。それまでは朝と夜の一日2回だったんですけど、その合間に「2部」が加わりました。今年のJFKO全日本大会に出ると決めた時、そのままでは勝てないと思ったので、塚本師範のアドバイスで3部練を取り入れました。

――2部は基本的にひとりで行なうそうですね。
渡辺 1部の朝練が9時から13時半くらいまでで、2部は14時半くらいからです。お昼ご飯を食べてジムに行って低酸素でランニングをしてから、1時間半くらいサンドバッグの蹴り込みです。少年部の稽古が始まるまでなので、16時半過ぎくらいまでですね。3部は夜に道場で一般の方たちと組手などをやります。

――2部を取り入れたことでの気づきはありましたか。
渡辺 蹴り込みがメインなので蹴りの威力が上がるのはもちろんですけど、相手がいるビッグミットや組手とは違ってサンドバッグは自分のことに集中できるので、より考えて稽古ができると思います。いろいろな選手の試合を見ていろいろな動きを試して、自分ができるかできないかを区別して、そこに自分のオリジナルを加えるという感じです。料理みたいなものですね。具材を集めてきて、ひとりの時間に調理するような感覚というか。

――JFKO での優勝を経て変わったことはありますか。島本雄二コーチは、入来選手のような責任感を渡辺選手に感じるようになったと話していました。
渡辺 責任を持っていい立場になれたことに、自分の中で納得できたということだと思います。今までは正直、タイトルを獲っていない自分が日本を引っ張ると言うのも……という気持ちが心の奥底にあったんですけど、JFKOを獲って日本代表の副主将にも選んでいただいたので、俺が責任を持たなければという感覚になりました。

――世界大会はこれが2度目の出場となります。初出場だった前回の第12回世界大会は、エドガー・セシンスキー選手を相手に優位に試合を運んでいましたが、本戦終了間際の顔面殴打で2回目の反則を取られ、四回戦で敗北を喫しました。
渡辺 あの時は当時の自分の中ではすごく仕上がっていたんですけど、セシンスキー選手との試合は最後の最後で「勝てる!」という思いが頭をよぎって、焦ってああいうことになってしまいました。世界大会は独特の緊迫感があるので、それに押されないように準備をしなければいけないなと痛感しました。

――今大会はBブロックのシードに入りました。
渡辺 亀山真先輩もいますし、対抗に入ったマレック・ヴォルニー選手は去年の世界ウエイト制で(エヴェンタス・)グザウスカス選手と延長まで闘っているので、意識しています。ヴォルニー選手は背が高くて圧力がありますけど、そういう相手は慣れているので、もし対戦することになれば機動力を使っていこうと思います。

――B ブロックを突破すると、昨年9月の第7回世界ウエイト制大会で敗れたグザウスカス選手と準決勝でふたたび激突する可能性があります。
渡辺 あの試合を振り返って、弱点や強みを見直してきました。Aブロックもすごいメンバーが揃ったので、誰が勝ち上がってきてもいいように準備してきました。

――決勝戦は日本人対決が理想ですか。
渡辺 それはもちろんですね。決勝は日本が王座を死守したという安心感を観客のみなさんが持っている中で、建武先輩と日本人対決をしてどちらが強いか決めたいです。建武先輩と同じDブロックにいる弟の和志もポテンシャルは高いので、勝ち上がる可能性はあると思います。でも、たとえ和志であろうと王座は譲れません。

――渡辺選手は重量級ですが、身長は170cmと小柄な部類に入りますので、無差別級の世界チャンピオンになれば多くの人に夢を与えられると思います。
渡辺 最近、会場などで子どもたちから「大きい選手とはどう闘えばいいんですか?」と声をかけてもらうことが多いんです。背が高い選手よりはより多くの人たちに力を与えられると思っているので、この身長はむしろ自分のアドバンテージだと思っています。見ている方々が楽しめるような試合をして、必ず自分が優勝して日本が王座を死守します。

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