全身全霊を持って
平成24年2月12日は、私の45歳と350日の人生の中で、生涯忘れられない日となりました。
移動・型の審査中は、今までに経験したことのない緊張に襲われたこと、10人組手ではまさに無我夢中で、傍にいた仲間の励まし以外、周囲の音や声援の一切が無音となり、ものすごくスローモーションな時間に感じ、組手の記憶が残っていないほどでした。
極真空手との出会いは、小学2年で放映されたテレビアニメや、マンガ劇画によって、一躍学校中の話題となり、特に私の苗字も相まって、友人達から親戚?などとひやかされたりしたものでした。
ただ、その当時は通える距離に道場がなかったことと、大山総裁のビール瓶手刀割りや氷柱割、登場人物(けんか10段)があまりにも強烈な印象であったため、入門への敷居を高くしてしまいました。
それでも自分が父親になり、息子が幼稚園に入園したときに、極真空手へ入門させることに迷いはなく、付き添いで見た息子の生き生きとした稽古姿をみるたび、とても羨ましく思えました。
そんな折、当時の指導員の方から「よかったら、一緒に汗をかいてみませんか」とのお誘いを受けましたが、17歳の時に右足十字靱帯断裂の大怪我で手術し、右足に長さ10センチのボルトを埋め込んでいるため聊か不安に思っていることを話すと、身体に無理のない範囲で稽古すれば十分であるとのご好意により、39歳で自分も入門を決意しました。
ところが、いつしか稽古を重ねるうちに、弱音をはく息子に「男は痛い辛いを口にするな、耐えた痛みの数だけ強くなれる」と言い聞かせ、無理なく汗をかくつもりが「骨に入っているボルトのおかげで人より強い骨に変わっているはず」と自分にも無理を強いてきた結果、息子は強くなりましたが、自身は怪我の多い6年間となってしまいました。
それも今となっては、よい思い出のひとつであり、この経験が今の自分自身を作っているものだと信じています。
これからは新たな人生の幕開けとなります。息子より一足先に昇段を果たしましたが、いつしか近い将来に親子共々、修行の階段を一歩一歩昇っていきたいとおもいます。
この場をおかりしまして、昇段をお許しいただいた木元師範ならびに茂木師範代、各先生方、諸先輩方、誠にありがとう御座いました。
心よりお礼を申し上げます。
そして、これからも全身全霊を持って修行に励みたいと思います。押忍
神奈川東横浜支部
支部長/責任者:木元正資
連絡先住所:神奈川県横浜市神奈川区神奈川2-14-17
高島ビル2F
電話番号:045-453-5401
神奈川東横浜支部ホームページ