自分に言い訳をしない
このたびは昇段審査を受けさせていただき、本当にありがとうございます。
私は友達に空手をしてみないかと誘われたのが始めるきっかけでした。
始めたころは、稽古の次の日は毎日筋肉痛で立ち上がるのも辛い時がありました。
しかしなぜかそれがとても心地よくてしかたありませんでした。
初めて頑張ってると実感できた瞬間でした。
そして空手を始めて半年くらいがすぎようとした時、就職のため辞めざるをえなくなりました。
しかし、職場の近くに同じ極真空手道場があったのですぐに入会しました。
最初のころは仕事ととの両立も難しく、稽古にいけないこともありました。
しかし目標ができると自然と身体は動くようになりなんとか稽古にもでれるようになりました。
そして帯が上がるにつれ黒帯が欲しいという気持ちが強くなりました。
黒帯になりたいという気持ちを諦めず空手を続けました。
審査当日、目が覚めてから時間がたつにつれ緊張する一方でした。
そして頭の中が真っ白なまま昇段審査がはじまりました。
身体が暖まるにつれ自分を取り戻し冷静に移動稽古、型をなんなく終え、10人組手がやってきました。
当初、甘い考えが頭の中にあり、足を使って回りながら闘おうと考えていましたが、自分の前の人達の10人組手を見ていて、そのような考えはすてました。
そして自分の10人組手の番がきたとき、今までお世話になっていた野口元指導員に(ペースなんて考えるな、全部出しきってこい)、その言葉に勇気をもらい、10人組手がはじまりました。
内容はよく覚えていませんが、ただ「自分に言い訳をしない、たらればはいわない」その言葉を胸にがむしゃらに闘いつづけました。
何度も倒れ立ち上がりようやく10人目がきました。
10人目は野口元指導員と闘いたいと昔からの願いがあり、そして願いどおり10人目の相手は野口元指導員と闘うことができました。
意識が朦朧とするなか、全部だしきるという気持ちで拳をだしつづけました。
そして10人目の組手が終えたとき、とても清々しい気分と充実感でいっぱいになりました。
駄目な点がいっぱいありましたが、後から「頑張っていたよ」という声を皆様からいただいた時、自分は頑張れたんだな！と本当に思うことができました。
いつも自分に言い訳をして辛いことから逃げていた自分でしたが、少し成長できたのかなと今回の昇段審査を終えて思えることができました。遠い目標かもしれませんが、自分に言い訳をしないという気持ちを胸にこれからも空手を頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、今回このような素晴らしい経験をくださった、木元師範、そして10人組手をしていただいた諸先輩方、セコンドで自分を支えてくださった野口元指導員、応援にきてくださった湘南台道場の皆様、こころからお礼申しあげます。
本当にありがとうございました。押忍
神奈川東横浜支部
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