この度は昇段審査の機会をいただきましてありがとうございます。
僕が入門したのは幼稚園に入る前の3歳の時でした。
兄が通う道場について行き、早く始めたいと思っていました。始めてからは基本の正拳中段突きの最中に寝てしまったり、最後まで集中することが難しい毎日でした。
試合に出るようになると、兄と一緒にミット稽古をしたり楽しさを感じるようになりました。結果は負けることが多く悔しい思いばかりしていました。
でも、内藤師範や、北原師範代が負けても学ぶことがたくさんあるのでくじけずにチャレンジを続けるように指導をしてくれました。
審査も積極的に受けて、帯の色が変わるにつれて空手の厳しさと楽しさを学んでいくことができました。
入門10年を迎えた今年の夏に内藤師範から昇段の声をかけていただき、うれしい反面厳しい審査を乗り切ることが出来るのか不安にもなりました。
道場では審査用の稽古メニューを考えてくれたり、遅くまで居残り稽古に付き合ってくれた先輩のおかげで少しずつ不安感が少なくなってきました。しかし、審査まで順調に進んでいた中で左足に肉離れを起こしてしまいました。
審査まで2週間を切ったところでの怪我で、病院からは一週間の絶対安静の指示が出ました。審査を受けることを諦めることも考えました。
審査5日前に稽古に参加しましたが、正直違和感と不安で思うように体が動きませんでしたが審査当日は自分を信じてやるしかないと腹をくくって挑みました。
基本、移動と進み、苦手だった柔軟審査も無事クリアできました。型審査は自分の中では一番うまくできたと思い、その勢いで体力審査に入りました。
拳立て100回は苦しみながらもクリアでき、不安があったスクワットもここまで来たら気持ちを集中して挑み、痛みを感じることなく100回完遂できました。
10人組手は4人目以降、体が重くなり攻撃を受けることが多く、自分の突きや蹴りが出なくなってきました。ボロボロになりながら10人目を迎えると最後の相手は父親でした。思いっきり力をぶつけあい、一生記憶に残る10人組手になりました。
昇段審査に合格し黒帯を巻いた後も心身共に強くなれるように努力します。
内藤師範、北原師範代、長田先輩をはじめ道場の先輩方ありがとうございました。
押忍
南大阪支部
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