この度は昇段審査を受審させて頂き誠にありがとうございます。
自分と極真カラテとの出会いは40年近く前に遡ります。
実家近く、東京 亀戸天神の横にあった極真の道場。
トタン張りの道場の中は総板張りで昔ながらの道場の雰囲気がありました。
子供ながらにそこに集う妖しげな大人達に言い知れぬ畏怖を感じたものです。
そんな自分が極真の道場に入門したのはそれから15年ほど経ってからでした。
折しも、緑代表が優勝した第五回世界大会の直後で毎週毎週驚くほどの入門者があり、毎週驚くほど辞めて行きました。
そんな自分も就職を期に空手から遠ざかってしまい、再び空手の道場で稽古を再開したのはさらにそれから10年以上の月日が必要でした。
入門した他流派の実戦カラテの道場で修行をし、10人組手、昇段もさせて頂きました。
が、年が経つにつれ、自分が本当に欲しい黒帯が、本当にこれなのか常に疑問持っていました。
自分が学生時代にバイトをしていたスポーツクラブのフリーウエイトスペースには、『男の集う場』があり、
その集いにあつまることのできる男達の『男の証』は『極真の黒帯』であることでした。
総本部指導員を始め、そこに集う『極真の黒帯』達は皆同様に鍛え上げられた堂々とした体格で、優しく、ユーモアがあり、まさしく極真の黒帯であることが『「本物の男」のたしなみ』としてそこに存在していました。
そんな自分にも四半世紀を経て『男の証』を手に入れる最後の機会がやって来ました。
新極真東京東南里道場の分支部を窪田師範代が我が家の近所の出して下さったのは、まさに運命でした。
ぬるい稽古に慣れ切っていた自分が、厳しい窪田先生の稽古にまともについて行けるようになるには一年ほどかかりました。
なぜだか一般部の生徒の集まりが悪い道場…
先生と二人っきりの稽古が随分と続きましたね。
そんな中、先生と出場したドリームカップ…
稽古の無い、休みの日も近所の体育館で型の自主練しましたね。
先生や先輩との厳しい組手で、大会出場前に既に満身創痍の状態で優勝出来た第四回東京東支部交流試合…
先生や先輩よりも強い相手は存在しないというのが唯一の心の支えでした。
今回の自分の昇段があるのは、いつも誠実に稽古をつけて下さる窪田師範代、諸先輩がた、そしていつもそんな師範代や先輩方、また我々道場生を『昭和の極真』の雰囲気そのままに、豪気に暖かく見守ってくださっている南里師範のお陰であります。
これからは『男の証』を巻く一人の男として恥ずかしくないようにまた南里道場の一員として、ご恩返しをして行きたいと思います。押忍
東京東支部
支部長/責任者:南里宏
連絡先住所:東京都江東区亀戸6-41-5-103
電話番号:03-3683-5609